「私塾のすすめ」齋藤 孝、梅田 望夫
2008/06/03公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(83点)
■「声に出して読みたい日本語」の齋藤 孝さんと、
「ウェブ進化論」の梅田さんの対談です。
私の興味は、齋藤 孝さんの教育と人生設計の
考え方に集中しました。
■まずは、齋藤さんの教育観です。
齋藤さんは大学で教えていますので、
現場感覚から「ゆとり教育」には
真っ向反対です。(私も同感)
もし、彼が文部大臣になったらどうなるのだろう
などと思いをめぐらしました。
・「ゆとり教育」・・・できる子は、
浮いた時間を受験勉強に使ってしまう・・・
勉強をやる気のない子は、授業時間数が減ったり、
なかみがゆるくなった分、その浮いた時間にたとえば
物理を自分で勉強するということは
まず100%ありません。(齋藤)(p66)
■そして、齋藤さんの人生設計の方法です。
自分のモデルとなる人を決めて、
5年、10年単位で自分の人生を設計していく。
まさに王道と言えるものです。
・齋藤孝「私のロールモデル」・・・
一人目はナポレオン・・・
二人目は、嘉納治五郎・・・講道館柔道・・・
三人目はゲーテ(p114)
■対談形式ですので、
齋藤さんの考え方がよく伝わってきて
セミナーのような感覚で読むことができました。
一流の人の話は、学びが多いですね。
本の評価としては、★4つとします。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・僕は結構、「無理やり」というのが好きなのです。・・・
教室から出て行こうとする学生がいます。
そうすると「ちょっと今出て行こうとした人。
ストップ。名前は?そのまま出たら、
単位はないと思って下さいね」(齋藤)(p80)
・僕がいつも言うのは、「五十人にあたれ」
ということなのです。
受けてもらえるのは、五十人あたって一人だ、と。・・・
自動車の営業だろうが、株だろうが、
とにかく、数あたる。(梅田)(p130)
・「心で読む読書」、
心の糧になる言葉をもつ(p154)
・やらないことを決める・・・
ここ五年で一番正しい判断をしたと思っているのは、
「自分より年上の人に会わない」
と決めたことです。(梅田)(p178)
▼引用は、この本からです。
筑摩書房
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閉じた空間と開かれた空間で仕事をする人の特徴の違いがよくわかる本
今の時代の学ぶということ
違いがあればこそ
見かけとは違って熱かった!
【私の評価】★★★★☆(83点)
■著者経歴・・・齋藤 孝(さいとう たかし)
1960年生まれ。東京大学法学部、同大学院教育学研究科
博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。
著書多数。
■著者経歴・・・梅田 望夫(うめだ もちお)
1960年生まれ。ミューズ・アソシエイツ社長。
(株)はてな取締役
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