【書評】「トヨタ流「改善力」の鍛え方―強者のノウハウはあらゆる場で必ず強い! 」若松 義人
2006/12/12公開 更新
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【私の評価】★★★★☆(84点)
要約と感想レビュー
改善をまずやってみる
トヨタ生産方式の本をたくさん読んでいくと、その考え方というもが、だいたいわかってきます。現場に行く、即実行、標準化、視える化など、考え方の「名前」まで考えているところが素晴らしい。
トヨタのよいところは、改善を、まずやってみることでしょう。「気づいたら即実行」が継承されているのです。
しかし、実際にルーチンの仕事をしながら、ひと手間かけて改善していくというのは、言うのは簡単でも、実行は非常に難しいものです。
トヨタ流は、なんにつけ、ひと手間を大切にする。(p49)
自分なりの工夫が必要
それを行わせるのは、危機感なのか?使命感なのか?伝統なのか? 私にはわかりませんが、普通の会社よりはるかに改善が行われているのが、トヨタなのでしょう。
例えば、大野耐一氏から改善を指示されたトヨタマンが、大野氏に言われたとおりの改善を行ったら、怒られたという。「どうして俺が言うとおりにやるのだ!?」上から言われたとおりの改善をするだけではダメで、自分なりに工夫してさらにいいものを目ざすことが必要なのです。
大野耐一氏から改善を指示されたトヨタマンが、言われたとおりの改善を行った。朝、現場を見に来た大野氏に一喝された。「どうして俺が言うとおりにやる」・・・上から言われたとおりの改善をするだけではダメで、自分なりに工夫してさらにいいものを目ざすことが必要だ(p105)
取引先まで改善に巻き込む
その改善は、トヨタ社内だけではなく、取引先まで及んでいます。取引先には迷惑でしょうが、取引先が強くなることで、トヨタはさらに強くなっていきます。
もちろん取引先に改善提案してもいいし、取引先と一緒に改善活動してもいいのです。
「改善力」を鍛える本ですが、答えは見つかりませんでした。とにかく「変える」と考え続けることしか、方法はないのかもしれません。★4つとしました。
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この本で私が共感した名言
・不便を感じながらも「規則で決まっている」とか「長年の慣例だから」とか理由をつけて変えることを拒む企業や人がある・・・「規則がまちがっている。まちがった規則はかえなくてはならない」とはトヨタ自動車最高顧問・豊田英二氏の言葉だ。(p34)
・スタッフの仕事は専門化する傾向がある。「この件はあの人でないと分からない」状態になってしまう。しかし実際には仕事の標準化が進んでいないだけの話で・・たいていのものは初心者でもできる。(p64)
・トヨタ流は、「決められたことを守る」ではなく「決めたことを守る」だ。(p118)
・原価というものは、下げるためにあるわけで、計算するためにあるんじゃない(p148)
・マンアワー(工数)は計算できるが、マンパワーは計算できない。知恵を出すことによって、能力は無限に広がっていく(p230)
【私の評価】★★★★☆(84点)
著者経歴
若松義人(わかまつ よしひと)・・・1937年宮城県生まれ。トヨタ自動車工業に入社後、生産、原価、購買の各部門で、大野耐一氏のもと「トヨタ生産方式」の実践、改善、普及に努める。1984年以降は農業機械メーカーや住宅メーカーなどでもトヨタ方式の導入と実践にあたった。1991年韓国大宇自動車顧問。1992年カルマン株式会社設立。現在同社代表取締役社長。西安交通大学客員教授
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