【書評】「「松下幸之助」運をひらく言葉―マイナスをプラスに変える」谷口全平
2005/03/09公開 更新
Tweet
【私の評価】★★★★☆(86点)
要約と感想レビュー
松下幸之助の教え
松下幸之助のすごいところは、伝説の逸話がたくさんあって、それを部下の人が伝道しているところでしょう。松下幸之助の教えが、直接の部下だけでなく口伝で伝えられているのです。
これはキリストや孔子にも見られることですが、本人が伝道するよりも人伝えに教えてもらったほうが、感動するし信じやすいのです。数万人を擁する松下電器(パナソニック)を統括していくためには、創業者の想いを社内に伝える方法が必要なのでしょう。
きみ、体験には三つあることを知っているか・・・体験自体には大きいも小さいもない。体験した人が大きな感受性、感激性を持って受けとめればそれは大きな体験になる。(p84)
ストーリーで伝える
それに人伝えでは、物語として伝えられますから、聞くほうとしては、その場面がイメージできるので、状況に合わせた言葉の使い方など非常に参考になるのです。
書籍、音声、ビデオなどの形で松下幸之助の言葉や思想が延々と伝えられているのです。
室町時代に日本にやってきた宣教師たちは、日本語を全く知らなかった。それでも、キリスト教を立派に布教していったやないか(p25)
松下幸之助だったらどうするか
よく私は、判断に迫られると「松下幸之助だったら、この場面でどのように判断し、どのように話しただろうか・・・」と考えます。
必ずしも、よい考えが浮かぶわけではありませんが、今までの自分とは違った結論、行動になる場合が多いようです。
| 無料メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」(独自配信) 3万人が読んでいる定番書評メルマガ(独自配信)です。「空メール購読」ボタンから空メールを送信してください。「空メール」がうまくいかない人は、「こちら」から登録してください。 |
この本で私が共感した名言
・何か社員に頼むとき、「このようにしたいんやが、君どう思う」というような頼み方をしていました。(p121)
・松下は、憲法には普遍性、国民性、時代性が盛り込まれていなければならないと言い、日本の憲法には普遍性だけであとの二つが欠けていると主張していました(p18)
・一つは、根源に対する感謝や。今自分がここに生きているということも根源の力のおかげやからね。もう一つは、自分が何にもとらわれない素直な心で、自然の理に従っているかどうかを反省しているのや(p43)
【私の評価】★★★★☆(86点)
目次
序 私が聞いた言葉
運命を生かす言葉
力を高める言葉
困難を乗り越える言葉
心を新たにする言葉
人間関係をひらく言葉
「金」と「人」を生かす言葉
著者経歴
松下幸之助(まつした こうのすけ)・・・パナソニック(旧松下電器産業)グループ創業者、PHP研究所創設者。明治27(1894)年、和歌山県に生まれる。9歳で単身大阪に出、火鉢店、自転車店に奉公ののち、大阪電燈(株)に勤務。大正7(1918)年、 23歳で松下電気器具製作所(昭和10年に松下電器産業に改称)を創業。昭和21(1946)年に、「Peace and Happiness through Prosperity=繁栄 によって平和と幸福を」のスローガンを掲げてPHP研究所を創設。昭和54(1979)年には、財団法人松下政経塾を設立。平成元(1989)年に94歳で没。
この記事が参考になった方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングに投票する

無料メルマガ「1分間書評!【一日一冊:人生の智恵】」
まぐまぐ殿堂入り、発行部数11,000部
メルマガ登録|ホームページ|発行者の日記|
| メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」 42,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。 >>バックナンバー |
| 配信には『まぐまぐ』を使用しております。 |































コメントする