「人財論―お金儲け、次の着眼点はこれだ」邱 永漢
2004/08/27公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(68点)
要約と感想レビュー
「心が変ると行動が変る、行動が変ると習慣が変る、習慣が変ると人格が変る、人格が変ると運命が変る」という言葉があります。これを国に当てはめると、「国民の心が変ると国民の経済力が変る、国民の経済力が変ると国の経済力が変る、国の経済力が変ると国の運命が変る」ということでしょうか。
・大切なのは企業家がいるかどうかであって、そういう人が多く輩出するかどうかで、一国もしくは一地方の経済発展のスピードとスケールがきまる。(p42)
邱永漢先生は台湾出身なので、日本の外から物事を観察することができるし、何より自分自身が事業を行なっているので、人材の大切さは身にしみているようです。商売を考えると、自分ですべてできるわけではありませんから、人を雇わなくてはなりません。そうすると、どうしても人材レベルについて悩むことが多いようです。世の中の観方について勉強になった一冊でした。
この本で私が共感した名言
・金持ちの国はよく売れる物をたくさん生産して金持ちになり、貧乏な国は売れない人間をたくさんつくって、ますます貧乏をする(p83)
・講演業をやっていると、すぐにわかることがある。経済の発展している地域ほど講演会が盛んで、ききに来る人も多いということである。(p62)
・日本人は口では国際化を謳い上げても、実際には外国人に対して硬く門戸を閉ざしている。それはほとんど本能的な拒否反応であって、リクツ以前の国民感情と言ってよいだろう(p198)
▼引用は下記の書籍からです。
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【私の評価】★★☆☆☆(68点)
著者経歴
邱 永漢(きゅう えいかん)・・・実業家。1924年生まれ。東京大学経済学部卒業。台湾より香港へ亡命し、直木賞受賞作家となる。その後、株の神様、お金の神様といわれながら、事業活動を行い、現在も年間120回飛行機に乗って、東京、台北、上海を飛び回る。著作は約400冊にのぼる。
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