「銀行とつきあわない法」邱 永漢

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銀行とつきあわない法 (幻冬舎文庫)

【私の評価】★★★☆☆(79点)


■平成13年、バブルが崩壊し、
 発生した不良債権の処理が
 行われいてる時代の書です。


 バブルの時代には
 金を借りてくれと頼んできた銀行が、
 手のひらを返したように
 お金を引き上げる。


 それまではどこの銀行と付き合っても
 同じだったものが、
 銀行を選ぶ時代になったのです。


・同じお金を預けるにしても、
 いざという時にお金を貸してくれる銀行を
 選ぶべき
だということである・・(p28)


■アメリカで流行っている
 デリバティブに日本の銀行が
 手を出しはじめていることにも
 警鐘を鳴らしています。


 現物を持たない先物取引は、
 予想が当たるか当たらないかの、
 バクチと同じ。


 まじめな銀行員が、
 バクチで勝てるはずが
 ないということです。


・デリバティブ・・先物相場は・・
 繊維や小豆の先物売買を見てもわかるように・・
 価格変動の激しい原料を安定した価格で
 仕入れるために、需要家たちが三カ月先、
 六カ月先の原料を手当てしたのである・・
 実物取引をしないで利ザヤだけで勝負をする
 バクチ場になってしまった(p109)


■当たり前のことを
 当たり前に理解するのが
 邱さんなのだと思いました。


 邱 さんは天国でもきっと
 ビジネスをしているのでしょう。


 邱さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「中小企業の経営者にとって、
 お金を貸してくれる銀行がよい銀行であって、
 世間が認める一流の銀行が必ずしも
 よい銀行ではない」と自分の商売に
 似合った銀行との取引をすすめたのである(p140)


・貿易黒字によって大量の外貨を稼いだとしても、
 稼いだドルを担保に円を発行するかわりに
 ドルで保有させ、ドルで投資したり消費する
 ことを義務づけたら、日本国内に資産インフレも
 起こらなかったし、したがってバブルも発生
 しなかっただろう(p117)


・株価は上場企業の実態を必ずしも反映する
 ものではなくて、むしろ虚構といった方が
 正しいだろうが、しかし、株式市場でついた
 値段でいつでも売れるから、それだけの
 交換価値は持っている・・
 不動産や美術品に比べても
 最も換金性に富んだ財産である(p278)


・地価も株価も短期間に上昇しすぎて、
 銀行から借金したのでは
 引き合わない時代になっていた。
 かつて森ビルが大きくなったのは、
 借金をしてビルを建てて建物を貸したら、
 保証金だけで土地代と建物代がタダになり、
 家賃収入が丸儲けになったことが
 続いたからである・・(p66)


・危ない冒険に銀行はお金を貸したがらない。
 お金の欲しいベンチャーが
 お金を貸してもらえないとなれば、
 あとは冒険の好きな投資家に
 資金の提供を仰ぐよりほかない(p178)


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幻冬舎
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【私の評価】★★★☆☆(79点)



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■目次

第1章 銀行の手口と行動がわかる法
第2章 ドサ回りに堕ちた銀行のあの手この手
第3章 中小企業が銀行取引を考えなおす時
第4章 預金者として正しい銀行の選び方
第5章 銀行に頼らないマネー・プランを



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