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「老後が不安......。貯金と年金で大丈夫ですか? インフレ到来で「貯めているだけ」は危険」齋藤 岳志

2023/09/24公開 更新
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【私の評価】★★★☆☆(71点)


要約と感想レビュー

老後も自分で稼ぐ

老後が不安という人へのアドバイスは、老後も自分で稼ぐことです。月3~6万円を稼げば貯蓄の目減りを小さくすることができるし、やりたいことができる余裕ができるのです。


さらに著者が推奨しているのは、「記憶の配当」をしてみようということです。つまり、お金を貯蓄したり投資ばかりするのではなく、「これにお金を使ってよかった」と思える経験に使ってみることです。お金を使わないで残しても、相続税に取られたり、子どもから「こんなに残してくれなくても、生きているうちに旅行などして自分のために使って欲しかった」と言われることもあるというのです。


・お金はご自分の人生の楽しみを広げたり、人を喜ばせることのできたりするツール(p35)


NISAを利用した株式投資

著者が「現金で持っていれば安心!」ってわけじゃないというように、確かにインフレによって現金ばかり持っていても目減りしてしまう可能性があるのは確かだと思います。そのためインフレ対策として、「NISAを利用した株式投資」と「ワンルームマンション投資」が説明されています。


まずNISAについては、来年から年40万円から120万円に拡大されますが、「インデックスファンド」を長期に「つみたて」ていくこと一択です。株式投資は、長期で運用すれば、ほぼ確実にプラスとなるのです。相場が下がったときにも「つみたて」を続けることができるのが、一般投資家の強味なのです。


・NISAの方針・・「インデックスファンド」を中心に「つみたて枠」でコツコツ積み立てる(p54)


ワンルームマンション投資

著者はファイナンシャルプランナーですが、自ら不動産投資をしているので不動産投資を説明しています。不動産投資は、投資だけでなく相続税対策となるので、億単位のお金を持っている人は検討対象となるのでしょう。著者は、ワンルームマンション投資を推奨しています。なぜなら、それほど大きな資金が必要でないこと、売却が比較的簡単であることです。


ただ、不動産投資の一番リスクは空き部屋であり、良い管理会社を選ぶことも必須の条件となります。不動産投資は一つの事業であり、失敗すれば大きな損失となりますので、安易な考えてやるべきではないのでしょう。不動産投資を除けば、常識的なお金の知識を教えてもらえました。齋藤岳志さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・株式投資・・保有期間が5年の場合は、元本割れの確率が10~20%程度ありますが、保有期間が20年になると元本割れの確率はほぼ0%(p45)


・「高額療養費、遺族年金、貯蓄、あるいは資産運用などでまかなえるのであれば、特に60歳以降は、民間保険の保障の必要性は低くなる(p157)


▼引用は、この本からです


【私の評価】★★★☆☆(71点)


目次

Part1 老後が心配なので、貯金をしていますがいろいろ不安です
Part2 知識ゼロから始めるN I S A
Part3 知識ゼロから始める中古ワンルーム投資
Part4 資産形成のモデルプランを立てよう!
Part5 60歳から知っておきたい保険とポイ活



著者経歴

齋藤岳志(さいとう たけし)・・・CFP ・FPオフィス ケセラセラ横浜代表。1977年横浜市生まれ。2001年上智大学文学部哲学科卒。
百貨店、税理士事務所、経営コンサルティング会社への勤務を経て、2013年FPオフィス ケセラセラ横浜を開設。信用取引や商品先物取引、投資信託、FXなど投資という名の付くものはすべて経験し、その中で自身に一番合った大家業を2007年にスタート。不動産投資に関するアドバイスを中心としたファイナンシャルプランナーとして活動中。


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