「マルカの長い旅」ミリヤム・プレスラー

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マルカの長い旅
マルカの長い旅
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ミリヤム・プレスラー
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【私の評価】★★★☆☆(71点)


■ナチスのポーランド侵攻により、
 ポーランドのユダヤ人は
 ゲットーに集められたり、
 どこかに連れて行かれました。


 それが何を意味するのか。


 うすうす知っていたユダヤ人は
 隣のハンガリーへ歩いて逃げようとします。


 国境を越えるのは違法ですから、
 見つかればポーランドへ送還され、
 収容所行きは確実です。


 国を持たない民族の
 悲しさを感じました。


・やがて案内人の男が立ち止まり、
 国境警備隊やハンガリーの警察隊に捕まりたくなかったら、
 いいかげんに静かにしろ、とマルカを怒鳴りつけた(p47)


■マルカは逃亡の途中で、
 母親と別れ、一人で生きていく
 ことになりました。


 食べ物を探し、
 ドイツ人のユダヤ人狩りを避け、
 たった一人で生きていく。


 ホームレス小学生なのです。


・マルカはチョトカおばさんにもらったリンゴを食べた。
 長いあいだ、大切な財産として取っておいたリンゴを。
 今はもう、マルカには何もなくなってしまった(p178)


■マルカは実在の人物で、
 多くは語らなかったようです。


 ですから著者の想像が入っていますので、
 ジャンルは小説となるのでしょう。


 小説であれば、ある程度の
 想像が入っても許される。 


 日本も、ソ連の軍事侵攻、シベリア抑留、
 米国の東京大空襲、原爆投下等について
 こうした小説の形で語り継いでいくのが
 いいのではないかと思いました。


 プレスラーさん、
 良い本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・変てこな黄色い星(ユダヤ人を表す印。
 正三角形をふたつ組み合わせた形)・・・
 お母さんもミンナも、これは決められたことで、
 ドイツ人たちがここにいるかぎり、わたしたちは
 星をつけなければいけないのよ、と言っていた(p7)


・マルカは、ロシア人とドイツ人の夢を見ていた。
 ラヴォツネの町を出て、東の方角へ
 去っていくロシア人たちの背中。
 一方で、西からはドイツ人たちが侵入してきた。(p70)


・まさかヒトラーがポーランドに攻め込むなんて、
 考えてもみなかった。それとも、考えたくなかった
 だけだろうか。・・・・今ではもう手遅れなのだ(p181)


・マルカはゲットー内を歩きまわった・・・
 一人で生きているのは自分だけではない、
 ということが、次第にわかってきた。
 ほかにも、たくさんのひとりぼっちがいた。(p183)


・マルカがその人の前に立って、「お腹がすいているの」
 と言うと、その人は「お母さんはどこにいるの?」と尋ねた。
 それを聞いて、マルカは泣きだしてしまった(p186)


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