【書評】「スピリットベアにふれた島」ベン・マイケルセン
2011/10/03公開 更新

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【私の評価】★★★★★(91点)
■2011年の青少年読書感想文コンクールの
中学生への課題図書です。
高中あわせた中で一番好きな本でした。
中学生への課題図書のほうが高校生より
レベルが高いのはなぜなんだろう?
■この本では、
不良少年が無人島に島流しにされ、
心を入れ替えるという物語。
無人島では、いきなり
スピリットベアという熊に襲われ、
一命を取り留めます。
自分の「死」と対面した瞬間、
世の中の見方が変わってしまうのです。
・世界は美しい。
そう、ほんとうにきれいだ!・・
なぜ今までこうしたことに
気づかなかったのだろうか、
と思った。(p139)
■不良少年はリハビリ後、
保護士の助けを借りて、
再び無人島で自分を見つめなおす生活を
再開します。
水浴と石を持ち上げる修行のなかで、
自分というものを見つめなおし、
自然から学んでいく。
そうした中で
自分の感情をコントロールする方法を
学んだりしています。
・朝、目がさめてすぐ、
好んで腹をたてる人はいない。
つまり、怒りがおさまらない時は、
なにか自分の外にあるものに
感情を支配されているのだ(p283)
■できすぎのような感覚でしたが、
「死」と「自然」の中から
学ぶ方法を教えてもらったような
気になりました。
中学生というより高校生に
読んでほしいですね。
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・人を助けると、
自分を助けることになるんだ(p155)
・一歩一歩が自分の人生の一日だと想像してみた。
つまずくごとに、人生でつまずいた
日のことを思いうかべた。・・・
ふりかえって見おろすと、
思ったより高くのぼっていた。(p241)
・その石の中から祖先たちが話しかけ、
苦労して学んだことを教えてくれるだろう。
祖先の声を聞け。
そして、いつの日か、今度はおまえが
その教えを次の世代に伝えるのだ(p227)
鈴木出版
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【私の評価】★★★★★(91点)
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