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「コーチング&カウンセリングのプロが書いたコーチング・センスが身につくスキル―「自信がない」「やりたくない」それでも結果を出すコミュニケーション・スキル」岸 英光

2009/01/06公開 更新
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コーチング&カウンセリングのプロが書いたコーチング・センスが身につくスキル―「自信がない」「やりたくない」それでも結果を出すコミュニケーション・スキル (1発でできるSUPERラーニング)


【私の評価】★★★☆☆(77点)


要約と感想レビュー

 コーチングの本は基本だけを書いた本が多いのですが、この本はどちらかといえば応用編です。実際に現場で苦労しているコーチのアドバイスには、深いものがあります。


 たとえば、コーチとクライアントは対等な関係という前提がありますが、実際にはそうでもないんだよ、と教えてくれます。そして、対等でないと感じたら、「私を軽く見ているのではありませんか・・・」などと訂正しなくてはならないそうです。(ちょっと難しいかな・・・)


 また、クライアントが「●●をします」とコミットしたとしても、いろいろなコミットメントがあるんだよ、とも教えてくれます。やると言ってもやらない人もいれば、やると言って本当はコーチに気に入られたいだけの人もいるのだそうです。そうしたところを知ったうえで、クライアントに自分の心に気づかせることがコーチに求められるのです。


・「あなたはこれをやるに当たって、引っかかりとか、抵抗とか、心配事とか、見ないようにしていることがありますか?」と問いかけ、本人に探求させなければなりません。(p109)


 こうしたコーチングの現場での学びを教えてくれる本なのですが、深いがゆえにその深さをうまく伝え切れていないようなところがあるような気がしました。大化けしそうな深い一冊でしたので、本の評価としては、★3つとします。


この本で私が共感した名言

・指示・命令はしないのがコーチのようにいわれていますが、戸惑っているときは、指示や命令でリードされたほうが、人は動けます(p48)


・ボスのことを部下がよく知っているのが「よい組織」・・・「これは任せる」「この件はこの基準で行う」「これは相談してほしい」「この点を評価の対象にする」等々のことを、実に明確に言う(p45)


・「お客様にいかに満足してもらうか?」というテーマ・・・これだとやや建前の話が出てきやすくなる・・・こういう場合は「お客様の笑いを引き出す方法は何?」(p89)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★☆☆(77点)


目次

1 突破的な成果を生み出すコーチング
2 コーチングを正しく進めるステップを知る
3 コーチングのブレーンストーミングで可能を開く
4 「日々のコーチング」の正しい進め方
5 プロコーチのセンスとスキル



著者経歴

 岸英光(きし ひでみつ)・・・東京都出身。岸事務所代表。コミュニケーショントレーニングネットワーク統括責任者。1985年より帝人株式会社にてマーケティング 企画・技術開発・営業・システムなどを手がける。その後、独立して、人間関係や能力開発に関する様々な分野のセミナー・講演・研修・執筆等を展開。数多くの企業で顧問(コーチ)として活動すると同時に、学校現場での講演、一般参加者対象の連続講座など、精力的に活躍中(全国で年300回以上)。「コーチング」、「パラダイムシフト」の第一人者。


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