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「アンガー・マネジメント―アメリカ・エグゼクティブの間で爆発的に普及! イライラ、ムカムカを一瞬で変える技」安藤 俊介

2009/01/07公開 更新
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アンガー・マネジメント―アメリカ・エグゼクティブの間で爆発的に普及! イライラ、ムカムカを一瞬で変える技


【私の評価】★★★☆☆(75点)


要約と感想レビュー

 寝ないで取材している新聞記者に「私は寝てないんだ!」と言った社長さんがいました。もちろん寝ていないのは事実でしょうが、このひと言で、この会社の運命が決まってしまいました。


 こうした社長さんを批判する人も批判する人ですが、そうした影響があるのは経営者としては理解していないとならないのでしょう。怒りをコントロールできない人は信用されないのです。


・「『怒り』という自分の感情すらマネジメントできない人に経営を任せられない」(p18)


 いろいろな問題が出てくる。競争も激しくなってくる。社会環境が変わっていく。こうした日々変わる環境で会社を経営していれば、どんな社長でもストレスがあると思います。そうしたときに部下が大きな失敗をしたり、部品が予定どおり納入されなかったりしたら、「なにをやっているんだ!」と怒りたくなるのも当然でしょう。


 しかし、よく考えてみると、外から見ている人は、自分の怒りの原因となったすべての要因を知らないわけで、「なんでそこまで怒るのだろう」と思うことも少なくないと思うのです。プロとして仕事をしているわけで、どう言ったらどういう影響があり、目指した効果があるのか、ないのか考えるべきなのでしょう。


・同じことを言うにしても、とにかく穏やかに丁寧に伝えることを心がけるにかぎります。(p194)


 この本では、自分の怒りをコントロールする方法を教えてくれます。時間をとる、セルフトークを決める、紙に書き出す、言い方に気をつける、自分のトラウマを探求する・・・。いずれにしろ、怒りを表現して、失敗することを避けるために、自分なりの方法を探す必要があるのでしょう。


 その道先案内人となる本だと思いました。本の評価としては★3つとします。


この本で私が共感した名言

・自分だけの呪文を用意しておいて、怒りが爆発しそうになったり、目の前の困難な状況にイライラしたときに自分の中でとなえる・・・「大丈夫。なんとかなるさ」「この前はもっとつらかったけど、乗り越えてきた」・・・(p104)


・「申し訳ないですけど、これ以上は冷静に議論できそうにありません。タイムアウトをとらせてもらえないでしょうか。タイムアウトは1時間で結構です・・・「怒って出ていく」にもコツがある(p108)


・つまり「注意をする」という行動で、ある人は、「なるほど。親切な人だな」と思う人もいれば、市川さんのように「俺のことが嫌いなんだな」と思ったりする人もいるのです。(p64)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★☆☆(75点)


目次

はじめに アンガー・マネジメントがあなたの世界を劇的に変える!
序章 できるビジネスマンほどイライラ、ムカムカにふりまわされない
第1章 人間関係を劇的に変える!アンガー・マネジメントのしくみ
第2章 「なりたい自分」のイメージトレーニングから始めよう
第3章 「カチン!」「ムカッ!」ときたときの、感情の抑え方
第4章 記録することで、あなたの怒りを「見える化」しよう
第5章 無理せずできる!「怒らないしくみ」のつくり方
第6章 本心が伝わるコミュニケーション・スキルを身につけよう



著者経歴

 安藤俊介(あんどう しゅんすけ)・・・一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事。アンガーマネジメントコンサルタント。1971年、群馬県生まれ。2003年に渡米してアンガーマネジメントを学ぶ。アメリカのナショナルアンガーマネジメント協会に15名しかいないトレーニングプロフェッショナルに、アジア人ではただ一人選ばれている。企業、教育委員会、医療機関などで数多くの講演、研修などをおこなっている。


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