■ドイツ人と結婚し、3人の娘をドイツで育てた
川口さんのドイツ文化報告です。
3人の娘を育てた苦労を通じて、
ドイツの教育事情を垣間見ることができます。
■日本の教育には問題が多いようですが、
ドイツにおいても教育問題はあるようです。
ドイツの落第の制度には
かなり否定的ですね。
全体としては、両国とも一長一短なのでしょうが、
こうした教育の差が、国力の差にどの程度影響するのかは
歴史が証明してくれるのでしょう。
・ドイツでは、2005年、25万人の生徒が進級できなかった。
これは、全生徒数の約3パーセント近い数字だ。・・・
落第したからといって、心を入れ替えて勉強する子供ばかりとは
限らないし、突然頭がよくなるわけでもない。(p114)
■私の気になったのは、性教育についてです。
ドイツでは五年生からやっています。
「金八先生」のように中学生で妊娠する人もいますので、
小学生高学年になったら性教育が必要でしょう。
・五年生から学校で徹底して教えるのは、エイズの怖さとコンドーム
の重要性だ。・・・女の子はボーイフレンドができれば、・・・
必ず事前に婦人科に行き、ピルを処方してもらうようにと指導される。
(p48)
■「隣の芝は青く見える」と言いますが、
ドイツの文化という隣の芝を見てみるの
本の評価としては、★3つとしました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・日本ではこれから早期エリート教育がますます増えそうだが、
それが社会全体に及ぼす弊害の可能性を、もう少し真剣に考えた
ほうがいいと思う。一部のエリートを育てても、過半数がやる気を
失ってしまえば、社会は発展しない。(p119)
・「人は人、自分は自分。自分で一番いいと思ったことを
すればいい。よく考えて決めたことなら、ママは応援してあげる」
というのが、ひとことで言えば私の教育方針であった(p72)
・ドイツの教師は、休み中に学校へ行ったりは絶対にしない。
それどころか普段も、勤務時間が終わると生徒と同時に
まっしぐらに家へ帰る。・・・「ただ働き」はしないのである。(p21)
・ドイツは休暇大国である。皆たいてい年間六週間の休みを取る。
「三週間は続けて休まないと休んだ気分にならない」という
話もよく聞く。「そんなバカな・・・」と私は心の中で思う。(p160)
・プロテスタントの人の多くは、カトリックとは享楽と欺瞞が
当たり前の二枚舌宗教だと思っているふしがある。・・・
カトリックとプロテスタントは、つい最近まで何世紀ものあいだ、
ほぼ間断なく争ってきたのである。(p81)
▼引用は、この本からです。
文藝春秋
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いつもながら読ませる著者の筆致には敬意を払いたい
「タイトルは、大失敗!ぜんぜん、合わない。」
手抜きはしても愛情は人一倍【私の評価】★★★☆☆(74点)
■著者紹介・・・川口 マーン(かわぐち まーん)
ドイツ・シュツットガルト国立音楽大学大学院ピアノ科卒業。
シュツットガルト在住。
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■関連書評■
a. 「遥かなるケンブリッジ」藤原 正彦、新潮社
【私の評価】★★★★★
b. 「万国「家計簿」博覧会」根岸康雄、小学館
【私の評価】★★★★☆
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