「母親に向かない人の子育て術」川口マーン惠美

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母親に向かない人の子育て術 (文春新書 572)

【私の評価】★★★☆☆(74点)


■ドイツ人と結婚し、3人の娘をドイツで育てた
 川口さんのドイツ文化報告です。


 3人の娘を育てた苦労を通じて、
 ドイツの教育事情を垣間見ることができます。


■日本の教育には問題が多いようですが、
 ドイツにおいても教育問題はあるようです。


 ドイツの落第の制度には
 かなり否定的ですね。


 全体としては、両国とも一長一短なのでしょうが、
 こうした教育の差が、国力の差にどの程度影響するのかは
 歴史が証明してくれるのでしょう。


  ・ドイツでは、2005年、25万人の生徒が進級できなかった。
   これは、全生徒数の約3パーセント近い数字だ。・・・
   落第したからといって、心を入れ替えて
   勉強する子供ばかりとは限らないし、
   突然頭がよくなるわけでもない。(p114)


■私の気になったのは、性教育についてです。
 ドイツでは五年生からやっています。


 「金八先生」のように中学生で妊娠する人もいますので、
 小学生高学年になったら性教育が必要でしょう。


  ・五年生から学校で徹底して教えるのは、
   エイズの怖さとコンドームの重要性だ。・・・
   女の子はボーイフレンドができれば、・・・
   必ず事前に婦人科に行き、ピルを処方して
   もらうようにと指導される。(p48)


■「隣の芝は青く見える」と言いますが、
 ドイツの文化という隣の芝を見てみるのも
 勉強になりますね。


 本の評価としては、★3つとしました。

─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


  ・日本ではこれから早期エリート教育がますます増えそうだが、
   それが社会全体に及ぼす弊害の可能性を、もう少し真剣に考えた
   ほうがいいと思う。一部のエリートを育てても、過半数がやる気を
   失ってしまえば、社会は発展しない。(p119)


  ・「人は人、自分は自分。自分で一番いいと思ったことを
   すればいい。よく考えて決めたことなら、ママは応援してあげる」
   というのが、ひとことで言えば私の教育方針であった(p72)


  ・ドイツの教師は、休み中に学校へ行ったりは絶対にしない。
   それどころか普段も、勤務時間が終わると生徒と同時に
   まっしぐらに家へ帰る。・・・「ただ働き」はしないのである。(p21)


  ・ドイツは休暇大国である。皆たいてい年間六週間の休みを取る。
   「三週間は続けて休まないと休んだ気分にならない」という
   話もよく聞く。「そんなバカな・・・」と私は心の中で思う。(p160)


  ・プロテスタントの人の多くは、カトリックとは享楽と欺瞞が
   当たり前の二枚舌宗教だと思っているふしがある。・・・
   カトリックとプロテスタントは、つい最近まで何世紀ものあいだ、
   ほぼ間断なく争ってきたのである。(p81)


▼引用は、この本からです。

母親に向かない人の子育て術 (文春新書 572)
川口 マーン惠美
文藝春秋
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4 「タイトルは、大失敗!ぜんぜん、合わない。」
5 手抜きはしても愛情は人一倍

【私の評価】★★★☆☆(74点)



■著者紹介・・・川口 マーン(かわぐち まーん)

 ドイツ・シュツットガルト国立音楽大学大学院ピアノ科卒業。
 シュツットガルト在住。


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