「潜在能力が開花する速聴インプット術」井上 裕之

【私の評価】★★★☆☆（79点）

要約と感想レビュー

オーディオブックを利用する

YouTubeやAudibleを、1.5倍や倍速で聴いている人は多いのではないでしょうか。ちなみに本のソムリエは、1.5～1.75倍がちょうどよく聞こえます。この本では速聴により素早く情報をゲットして、頭の回転を早くし、必要な情報を記憶することを推奨しています。

昔は速聴するためには高額な機器やソフトを買う必要がありましたが、今ならYouTubeやAudibleを使えば簡単にできるのです。著者はオーディオブックを聴きながら、クリニックの仕事で使えそうな経営、マーケティング、営業などのコツをパワーポイントにメモしているという。

・ようやく速聴を習慣化する環境が整った（ｐ５）

教科書を録音して何度も繰り返し速聴する

実は速聴は、受験や試験対策にもなります。例えば、教科書を丸暗記するつもりなら、教科書を自分で朗読・録音して、その音声を何度も繰り返し速聴することで、内容をすべて暗記できます。日本史、世界史、英語といった教科書がオーディオブック化されていますので、短期的な試験対策としては有効だと思います。

音声や動画コンテンツは簡単に倍速できるので、脳トレのように脳の働きを活性化させることができるのです。もちろん勉強で大切なのは、単なる暗記ではなく、自分で考えることですから、著者のように自分で学んだことをメモの形にまとめることも並行してやってみてください。

・視空間スケッチパッドは、速聴や速読から得た文字情報を脳内でビジュアル化（ｐ88）

速聴によって頭の回転が早くなる

速聴によって頭の回転が早くなるのは、事実だと思います。速聴で自然と文章を読むスピードも上がるのです。さらに繰り返し聴くことで、潜在意識にまで内容を到達させることもできるのです。

著者は速聴で成功哲学を聞く教材に200万円投資し、成功哲学を自分の頭の中にインストールしたという。今ならほぼ無料で、良い本の考え方を速聴することでインストールできるということです。ただ、成功哲学の本はたくさん売れても成功した人はそれほど多くないと言われますが、速聴の本がたくさん売れれば、成功する人が増えるのだろうかという疑問があります。要は行動するかどうか、行動し続けられるかどうかというところに行き着くのかもしれません。

速聴についてはいい時代になりました。どう使うかは私たちしだいなのです。井上さん、良い本をありがとうございました。

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この本で私が共感した名言

・耳で音声を聴きながら、目で文章を追うというスタイルのほうが、確実に理解度は増します（ｐ52）

・エピソードバッファ・・・本から得た事例を過去の自身の経験や知識などと紐づける（ｐ89）

・不合理な選択をさせている原因の1つが、潜在意識の力なのです（ｐ105）

▼引用は、この本からです

井上 裕之、フォレスト出版

【私の評価】★★★☆☆（79点）

目次

まえがき　今、速聴によって能力を開発する環境が整っている
第1章　速聴で得られるスゴイ能力
第2章　速聴で速読力を上げる方法
第3章　脳がアップグレードされる仕組み
第4章　ポジティブ情報を潜在意識にインストールして人生を変える
購入者限定　速聴用オーディオブック

著者経歴

井上裕之(いのうえ　ひろゆき)・・・いのうえ歯科医院理事長。歯学博士、経営学博士。1963年、北海道生まれ。東京歯科大学大学院修了後、世界レベルの技術を学ぶためニューヨーク大学、ペンシルベニア大学、イエテボリ大学で研鑽を積み、医療法人社団いのうえ歯科医院を開業。自身の医院で理事長を務めながら、東京医科歯科大学、東京歯科大学非常勤講師、インディアナ大学客員講師など国内外の7つの大学で役職を兼任している。その技術は国内外から評価され、特に最新医療・スピード治療の技術はメディア（情報番組「未来世紀ジパング」）に取り上げられ、注目を集めている。世界初のジョセフ・マーフィー・トラスト（潜在意識の権威）公認グランドマスター。本業の傍ら、世界的な能力開発プログラム、経営プログラムを学んだ末に、独自の成功哲学「ライフコンパス」をつくり上げ、「価値ある生き方」を伝える著者として全国各地で講演を行なっている。

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