■著者紹介・・・黄 文雄(こう ぶんゆう)
1938年台湾生まれ。
1964年来日。早稲田大学商学部卒業。
著書多数。
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■台湾出身の著者ですが、主張は次の3点です。
1 非武装・平和主義は幻想である。
2 中国は日本を仮想敵国とし、反日教育、軍備を強化している。
3 非武装国家は侵略される。
■最近ではだいぶ少なくなりましたが、日本では
日本国憲法を理由に軍隊(自衛隊)はいらないと
主張する組織・識者がいます。
また、専守防衛を理由に、
軍隊としての機能を制限しようという考え方が浸透しています。
・憲法を盾に、「自衛」はもちろん「戦争放棄」や「軍備撤廃」
といったことまで唱えるご仁も登場している。
じつにおめでたい人々だとしか言いようがない。(p42)
■しかし、歴史を見れば、
力のない国家が力を持つ国家に蹂躙され、属国とされる。
時には、国家が消滅することさえあるのです。
カルタゴはローマに負け、地球上から消滅しました。
アメリカ先住民は、西欧人に土地を奪われました。
チベットは、中国に侵略されました。
・チベットは非武装の仏教国で有名な国家だ。しかし、1951年に
中国と平和協定(チベットの平和的解放のための17カ条)を結んだ
とたん、中国は「農奴解放」を口実にチベットへ人民解放軍を送り込み
ラサに進駐して、無理やりチベットを「開放」し、多くのチベット人を
虐殺したのだった。(p132)
■日本は平和主義一辺倒ですが、
周辺国家には、日本を仮想敵国とし、
反日教育を行い、軍備を増強している国家が存在していることを
忘れてはならないのでしょう。
・中国の青少年によるインターネット攻撃が非常に先鋭化してきている。
大和民族を地球上から消滅させろ、核攻撃で日本を地球上から抹殺しろ、
日本人には「倭族自治区」を与えてやるなどといった、
罵詈雑言が飛び交っているのだ。(p73)
■著者の結論としては、敵意と核兵器を持つ敵国と
対等に話をするためには、
イギリスのように限定的な核兵器を持つしかないとの結論です。
マシンガンを持った暴力団には、
最低でも小銃を持ちたいと思うのと同じでしょうか。
国家の存亡について考えさせられる一冊でしたので、
★3つとしました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・日中境界海域で春暁ガス田を開発・・・中国の原子力潜水艦が日本の
排他的経済水域を侵犯・・・沖ノ島周辺の日本の排他的経済水域内に
再び中国の海洋調査船が無断で侵入・・・これのどこが「各国の経済
自主権を尊重」「平等で国際経済に参与」・・・という姿勢だという
のだろうか。(p47)
・朱鎔基が総理になった当初、彼が部下たちへの訓辞でしばしば使った
言葉からもうかがい知ることができる。それは「君たちがぐずぐず
していると、世界統一でEUに先を越されてしまうぞ」というもの
だった(p294)
・中国には中途半端な平和主義者がみられない。なぜなら、中国で
平和を叫んだりすれば、それは敵の「同路人」(同調者、追随者)
とみなされ、即刻逮捕・投獄されるからだ。(p94)
▼引用は、この本からです。
徳間書店 (2006/11)
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「日本人から奪われた国を愛する心」黄 文雄、徳間書店(2006/11)¥620
【私の評価】★★★☆☆(70点)
■関連書評■
a. 「日本軍のインテリジェンス」小谷 賢、講談社
【私の評価】★★★★★
b. 「台湾人と日本精神」蔡 焜燦、小学館
【私の評価】★★★★★
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