「官僚とメディア」魚住 昭

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官僚とメディア (角川oneテーマ21 A 62) (角川oneテーマ21)

【私の評価】★★★☆☆(72点)


■官僚組織とメディアは、記者クラブを通じて、
 密接な関係を持っています。


 メディアも情報組織ですから、
 組織の論理で、情報を選別し、
 報道しているわけです。


  ・報道が権力の介入やメディア側の自主規制によって
  ゆがめられるのは、ある意味では
  日常茶飯事だといってもいい。(p56)


■そういう意味では、最近の失言問題、政治と金などは、
 官僚の了解のもとに報道されていると
 考えてよいのでしょう。


 さらに、この本では、耐震偽装事件でうまく逃げ切った国土交通省、
 ライブドア・村上ファンド事件の国策捜査など、
 官僚、メディア、検察の関係の一端を見ることができます。


 ・02年4月、最高検は大阪地検特捜部に命じて、
  検察の裏金づくりを内部告発していた
  三井環・大阪高検公安部長を逮捕させた。・・・
  誰の目にも明らかな口封じ逮捕である。(p146)


■「真実こそが正しい」というような
 著者のやや硬直的な考え方に不安になりましたが、
 マスコミ、検察の現状を知るために
 参考となる一冊だと思います。★3つとしました。


─────────────────

■この本で私が共感したところは次のとおりです。


 ・なぜ対米戦争を始めたのか」と聞いて回ったら、
  ある元参謀がこう答えた。
  「あなた方は我々の戦争責任を言うけど、新聞の
  責任はどうなんだ。あのときの新聞の論調は我々が
  弱腰になることを許さなかった・・・(p126)


 ・ライブドアの狙いは、言うまでもなくフジテレビの
  経営権奪取である・・・フジ・サンケイグループは
  記者を総動員してライブドアの
  アキレス腱を探らせている。(p133)


 ・良心的な地方紙の声が押し潰されたのは、
  電通が新聞社に絶大な影響力を持っているからだ。・・・
  新聞は収入の半分以上を広告に頼っている。(p186)


▼引用は、この本からです。

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【私の評価】★★★☆☆(72点)



■著者紹介・・・魚住 昭(うおずみ あきら)

 1951年生まれ。75年、大学卒業後、共同通信社入社。
 司法記者としてリクルート事件などを取材。
 96年「沈黙のファイル-「瀬島龍三」とは何だったのか」で
 日本推理作家協会賞を受賞。
 同年、共同通信を退社、フリージャーナリストとなる。


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