【書評】「官僚とメディア」魚住 昭
2007/09/13公開 更新
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
要約と感想レビュー
記者クラブの役割
官僚組織とメディアは、常駐している記者クラブを通じて、密接な関係を持っています。
官僚は情報をメディアに提供し、メディアはそれを報道する。相互依存関係にあるのです。
メディアも情報組織ですから、組織の論理で、情報を選別し、報道しているわけです。
報道が権力の介入やメディア側の自主規制によってゆがめられるのは、ある意味では日常茶飯事だといってもいい(p56)
すべて官僚の了解のもとに報道
そういう意味では、最近の失言問題、政治と金などは、官僚の了解のもとに報道されていると考えてよいのでしょう。
さらに、この本では、耐震偽装事件でうまく逃げ切った国土交通省、ライブドア・村上ファンド事件の国策捜査など、官僚、メディア、検察の関係の一端が見て取れるとしています。
2002年4月、最高検は大阪地検特捜部に命じて、検察の裏金づくりを内部告発していた三井環・大阪高検公安部長を逮捕させた。・・・誰の目にも明らかな口封じ逮捕である。(p146)
真実こそが正しいのか
「真実こそが正しい」というような著者のやや硬直的な考え方に不安になりましたが、マスコミ、検察の現状を知るために参考となる一冊だと思います。
★3つとしました。
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この本で私が共感した名言
・なぜ対米戦争を始めたのか」と聞いて回ったら、ある元参謀がこう答えた。「あなた方は我々の戦争責任を言うけど、新聞の責任はどうなんだ。あのときの新聞の論調は我々が弱腰になることを許さなかった・・・(p126)
・ライブドアの狙いは、言うまでもなくフジテレビの経営権奪取である・・・フジ・サンケイグループは記者を総動員してライブドアのアキレス腱を探らせている(p133)
・良心的な地方紙の声が押し潰されたのは、電通が新聞社に絶大な影響力を持っているからだ・・・新聞は収入の半分以上を広告に頼っている。(p186)
▼引用は、この本からです。
アスキー
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【私の評価】★★★☆☆(72点)
目次
第1章 もみ消されたスキャンダル
第2章 組織メディアの内実
第3章 悪のトライアングル
第4章 官僚たちの思惑
第5章 情報幕僚
第6章 検察の暴走
第7章 NHKと朝日新聞
第8章 最高裁が手を染めた「二七億円の癒着」
著者経歴
魚住 昭(うおずみ あきら)・・・1951年生まれ。1975年、大学卒業後、共同通信社入社。司法記者としてリクルート事件などを取材。1996年、「沈黙のファイル-「瀬島龍三」とは何だったのか」で日本推理作家協会賞を受賞。同年、共同通信を退社、フリージャーナリストとなる。
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