「ストーリー思考で奇跡が起きる1%の成功者だけが知っている「人生の脚本」の作り方」小山 竜央
2022/06/04公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(85点)
要約と感想レビュー
「人生の脚本」を作る
講演会プロデューサーとして成功者や一流と呼ばれる人々と知り合うこととなった著者が、その人たちの考え方を「ストーリー思考」というキーワードでまとめた一冊となっています。「ストーリー思考」とは何かといえば、著者が知り合った成功者は「人生の脚本」を作っていたのです。成功者は人生という脚本の中で、自分が登る山を決め、そのストーリーを演じていたのです。
成功者にとって自分のありたい姿とは「夢」ではなく、脚本に書かれた到達点です。人生という物語の途中には、壁もあれば、問題がおきて挫折することもある。それらを乗り越えて目的を達成するのです。もちろん人生というドラマの脚本にはいろいろな出演者が出てきます。壁を乗り越えるために一緒に協力してくれる仲間たち、アドバイスしてくれる援助者、途中で脱落する犠牲者がいるかもしれません。
・自分が登りたい山、つまりテーマを決めてください(p44)
目標達成のためのチームを作る
目標達成のために、あなたは理想の出演者をあなたの人生の脚本に加えていかなくてはなりません。例えば、高い山に登るとすれば山への登り方を学ばなければなりません。そのためには、山登りの第一人者に登り方を教えてもらってはどうでしょうか。一流の登山家にアポイントを取って教えてもらうのもいいし、お金を出して専門家のアドバイスをもらうことも可能です。
また、目標達成のためのチームを作る必要があるかもしれません。自分に足りないところを補ってくれる副主演者、苦難を共にする協力者も必要かもしれません。今の自分に必要な出会いを作り出し、チームで目標を達成するのです。完璧な人間はいなのですから、敵意適所でその人の良いところを引き出して、効果的に目標達成する脚本を作っていきましょう。
・成功者や奇跡を起こす人・・・「今必要なこと」を得るために重要な「人物」を探し出します(p7)
自分の人生を設計する
長い人生のストーリーの途中では、うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあります。調子の良いときもあれば、停滞期もある。停滞期には、「種をまく」ことも必要でしょう。自力をつけるために本を読んで勉強したり、ムダ使いをやめてお金を貯めなければならないかもしれない。もし自分自身を変えていきたいと思ったら、人と会って影響を受けることが効果的だという。具体的で地道な取り組みを行っていくのです。
確かに客観的に自分の人生を設計するという視点が大事だと思いました。自分は自分の人生の主人公でありながら、脚本家であるということなのです。そうすることで安易な挫折を防ぎ、適切に方向修正できるように思います。面白い視点だったので★4つとしました。小山さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・「〇〇からの脱却(抜け出す)」というフレーズに自分のテーマを当てはめてみてください(p45)
・予約を入れることで物事の「先延ばし」を避ける(p74)
・ジムに通ってトレーナーを付けるというイベントを起こすことによって、運動嫌いという根本的な問題にアプローチした(p80)
・イベント・・・あなた以外の人物をストーリーの中に登場させ、その人の力を借りて物語の方向性を変えていく(p83)
・借金問題を解決したいのであれば、大富豪に直接会いに行ってみるなどの思い切ったイベントを考えてください(p86)
【私の評価】★★★★☆(85点)
目次
ステップ1 「テーマ」を決める → 上位1%の習慣を手に入れる
ステップ2 「イベント」を起こす → 自分を思い通りに動かす
ステップ3 「ストーリーボード」を書く → 変化を一目瞭然にする
ステップ4 「種」をまく → 段取りと準備で人生を整える
ステップ5 「見直し」をする → 成功の可能性を極限まで高める
ステップ6 「協力者」を作る → 人を巻き込み、人生を加速させる
著者経歴
小山竜央(こやま たつお)・・・株式会社ライブクリエイト代表取締役。講演会コンサルタント。1982年香川県生まれ。2003年個人で運営するオンラインゲームサイトが月間3600万PVを突破。ゲーム業界にてアバターを用いたアバガチャを広める。2005年大手広告代理店に入社しSNS開発、ゲーム開発、マーケティングに携わる。その後、独立し、過去に培った知識を元に「ゲーム理論マーケティング」を取り入れた法人へのビジネス指導と、講演会を全国で開催。現在、講演会コンサルタントとして後進の指導を行っている。
ストーリー(物語)思考関係書籍
「ストーリー思考で奇跡が起きる1%の成功者だけが知っている「人生の脚本」の作り方」小山 竜央
「「物語」の見つけ方 ー夢中になれる人生を描く思考法」たちばな やすひと
「物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術」けんすう(古川健介)
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