人生を変えるほど感動する本を紹介する書評サイトです
本ナビ > 書評一覧 >

「「物語」の見つけ方 ー夢中になれる人生を描く思考法」たちばな やすひと

2022/06/09公開 更新
本のソムリエ メルマガ登録
このエントリーをはてなブックマークに追加

「「物語」の見つけ方 ー夢中になれる人生を描く思考法」たちばな やすひと


【私の評価】★★★☆☆(78点)


要約と感想レビュー

 テレビの制作会社からフリーのプロデューサーとして独立した著者が教えるストーリー思考です。ストーリー思考とは、テレビや映画のドラマのように人生のストーリーを描いていこう!ということです。ドラマには必ずCQ(セントラル・クエスチョン)があります。CQ(セントラル・クエスチョン)とは成し遂げるべき目標であり、克服すべき課題です。


 そして、ドラマの中ではCQを目指す主人公がドン底に落ちて、その障害を克服することで、最後のクライマックスを迎えることになります。この障害が大きいからこそ、それを克服する主人公に心を動かされるのです。では、自分の人生をストーリー思考で考えてみるとどうなるのか。自分の人生のCQ(セントラル・クエスチョン)は何なのか。何を目指しており、今、目の前にある障害をどうとらえるのかということです。


・CQ(セントラル・クエスチョン)・・・ストーリーの軸になる問い・・・「果たして二人は無事に結ばれるだろうか?」(p56)


 「ストーリー」の良いところは、成果を出せなくても、その志、目標、努力、挫折といった過程に魅力があることでしょう。ドラマのクライマックスでは、ハッピーエンドで終わることもあれば、途中で悲劇で終わってしまうこともあります。それは人生でも同じで、必ずしも全ての人が成功するわけではありません。


 しかしそうした悲劇にも、そのつらい状況の中でも諦めない主人公の姿勢に共感するのが私たちの心なのではないでしょうか。「鬼滅の刃・無限列車編」の煉獄さんに涙したように。著者も一流校に入って落ちこぼれ、負け犬になりたくないと奮起して東京大学に合格しています。テレビのプロデューサーとして仕事ができるようになってからも「自分が本当に作りたいものは何か」と悩んでいます。そうした挫折と挑戦と成功を客観的に見ることで、新たに見えてくるものがあるのではないでしょうか。


・失敗という事実があるから、成功と捉えることができる(p114)


 客観的に自分の人生を振り返り、これからの人生をデザインしてみてはどうか、と提案してくれる一冊でした。確かに人生は、失敗もあれば成功もある。失敗があるから、成功すればうれしくなる。壁にぶち当たった状態は、クライマックスへの前振りでしかないのです。


 人生をドラマと考えれば、抵抗勢力はドラマの敵対勢力であり、仲間と援助者と協力して、敵の攻撃を撃退するのです。そして常に主人公はドン底に落ちます。そこで諦めたらドラマは成立しないのです。仮にそのドラマが悲劇だとしても、自分が自分で考え、決断していれば振り返ったときに、観客だけでなく自分もそのドラマに納得するのではないでしょうか。まさに人生とは、自分で多くを選択できるドラマだと感じました。脚本を書くのも自分であり、主人公を演じるのも自分なのです。


 たちばなさん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・ストーリーという連続性が「いいね!」・・・私達が「次も見たい」と思うのは・・・日々投稿される写真やテキストの連続性です(p30)


・あなたの「夢中」と周りの「期待」が一致していること・・・夢中と期待が一致していることで、共感や応援も生まれ、夢や目標の達成も近づく(p54)


・人生とは「山と谷を繰り返しながら、最終的に自分が目標とした高さまで到達するストーリー」(p98)


・ドラマカーブにある7つのポイント・・CQ・・プチハッピー・・ボトム・・再起・・上昇・・クライマックス・・プラスα(p103)


・周りの人をキャラクタータイプに当てはめる・・・人間関係を客観的な視点で整理でき、適切な向き合い方が見えてきます(p174)


▼引用は、この本からです
「「物語」の見つけ方 ー夢中になれる人生を描く思考法」たちばな やすひと
たちばな やすひと、クロスメディア・パブリッシング


【私の評価】★★★☆☆(78点)


目次

第1章 誰の人生にも「物語」がある―「ストーリー」の話
第2章 何を目的にすれば、夢中で生きられるのか―「CQ」の話
第3章 人生の展開をどのように描いていくべきか―「構成」の話
第4章 人生の登場人物達と、どう向き合つていくか―「キャラクター」の話
第5章 なぜ「物語」は、私達の心を動かすのか―「共感と感動」の話
第6章 「物語」を見つけた人が手にするもの―「世界観と自由」の話



著者紹介

 たちばな やすひと・・・プロデュース会社「Nemeton」代表。東京大学卒業後、有線ブロードネットワークス(現USEN)を経て、2004年にドリマックス・テレビジョン(現TBSスパークル)入社。主なプロデュース映像作品は、Netflix『全裸監督』、『オー・マイ・ジャンプ!~少年ジャンプが地球を救う~』(テレビ東京)、『マリオ?AIのゆくえ?』(NHK)、『ふたつのスピカ』(NHK)他。その他、『情熱大陸』やNewsPicksにおいてドキュメンタリー制作、『暁の帝』『クローバーに愛をこめて』になど舞台プロデュースも手がける。現在、noteにおいて「ストーリーラボ」というサークルを運営。


この記事が参考になったと思った方は、クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓ 
 にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

ブログランキングにほんブログ村


メルマガ[1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』]
3万人が読んでいる定番書評メルマガです。
>>バックナンバー
登録無料
 

<< 前の記事 | 次の記事 >>

この記事が気に入ったらいいね!

この記事が気に入ったらシェアをお願いします

この著者の本 :


コメントする


同じカテゴリーの書籍: