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「小さなマシを積み重ねる 引き算で考える、ほんとうの丁寧な暮らし」奏(KANA)

2022/06/08公開 更新
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「小さなマシを積み重ねる 引き算で考える、ほんとうの丁寧な暮らし」奏(KANA)


【私の評価】★★★☆☆(75点)


要約と感想レビュー

 「1K4人暮らし」主婦YOUTUBERでありオンラインスクールを運営しているKANAさんの一冊です。オンラインスクールでは、マクロビオティック(玄米や野菜、海藻などを中心とする和食をベースとした食事)を教えているようです。


 この本で著者が伝えたいのは、自分にとっての正解は誰とも違うということです。この本を読んで参考にしてもいいし、違うと思えば、自分流でよいということ。例えば、著者は1Kマンションに大人2人と幼児2人で住んでいますが、確かに狭いのですが、著者はモノを減らすことができるし、掃除が簡単というメリットも感じているわけです。自分が心地よいと感じること、自分がこれでよいと思ったことを大事にして、生活ルーティンを改善していくことが大事なのです。


・一気にやろうとするからリバウンドする(p26)


 著者の一日は21時就寝、4時半起床です。最初は子どもを寝かしつけてから家事をしていましたが、子どもが寝ないのでイライラする。それなら子どもと一緒に寝てしまえ、ということで早寝早起きになったという。早起きのメリットは、朝食前に集中して作業ができること。頭もクリアで考えごとや決断するのに良い時間なのです。


 それ以外にも生活の効率化として、アイロンかけない、洗濯物をたたまないなどが紹介されています。洗濯はすすぎ0回ってどうなんだろうと思ったら、すすぎ0回でも大丈夫という洗剤があるんですね。びっくりしました。早稲田大学理工学部出身だけあって、合理的な思考の女性だと思いました。私も女性に生まれたら、著者のような生活をしていたかもしれません。


・4時半 起床、空気の入れ替え・・・21時頃 就寝(p162)


 理系女子の何事も少しづつやれる範囲で改善していくことで、習慣を変えることができるということを教えてくれる一冊でした。人はそれぞれ違うので、自分で考えながら、心地よい生活ができればそれで十分ではないか、という著者の考え方が伝わってきました。


 出産のたびに退職、新しい職場と経験を積み重ねているようですから、現在も新しい仕事に挑戦されているということなのでしょう。ワクワクを大切にされているようなので、私と似ているかもと考えながら読ませていただきました。奏(KANA)さん、良い本をありがとうございました。



この本で私が共感した名言

・1K4人暮らしという多くの制限がある空間で私が選択した、私にとっての正解です(p5)


・大切なのは、「続けられる」ということです。我慢していると感じることは続きません(p37)


・ワクワクすることをリストアップしてみてください(p50)


・毎回毎回、つい選んでしまう。着てしまう・・・そんな服が、私にとって着心地のいい服です(p70)


・体験したことのない物事を判断しない(p91)


▼引用は、この本からです
「小さなマシを積み重ねる 引き算で考える、ほんとうの丁寧な暮らし」奏(KANA)
奏(KANA) 、WAVE出版


【私の評価】★★★☆☆(75点)


目次

第1章 丁寧な暮らしとは?
第2章 まずは「自分」を知る
第3章 思い込みを手放す
第4章 物を減らして余白をつくる
第5章 手間を減らして効率化する
第6章 家族や健康についての思い込み
第7章 自分を肯定する暮らし



著者経歴

 奏(KANA)・・・早稲田大学理工学部建築学科卒業。YouTuber「muji seikatsu(むじせいかつ)」。元モデル。5児の母。現在は下の子2人と事実婚の夫との4人暮らし。動画「【1K4人暮らし】主婦のモーニングルーティン」がデビュー1本目にして200万回超えの再生数に達する。専門は、暮らしの研究とマクロビオティック。出産のたびに会社を退職、仕事と暮らし(子育て)の両立方法を模索し、設計会社の社長室からコンサル会社、料理学校講師、学会事務局、自宅教室の主催などを経て、現在は主に在宅でのオンラインスクール運営とYouTubeなどの動画制作を行う。これまでに10回以上の引っ越し(都市部から人口8000人の上水道のない町まで)を経験。


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