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「まんが 超訳「論語と算盤」」渋沢栄一, 守屋淳

2020/02/01公開 更新
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【私の評価】★★☆☆☆(68点)


要約と感想レビュー

 論語と算盤ということで渋沢栄一が出てくると思ったら、竹田和平さんが登場してびっくり。金儲けと道徳は両立するというのが、渋沢栄一の考え方でした。竹田和平さんも同じように、「応援したいしっかりした中小企業」を投資家として支援していたのです。


 一番、心に残ったのは、お金や財産という成果はカスに等しいと渋沢栄一が言っていることです。多くの人が、成功や失敗を考えていますが、自分の生きた人生の実質的な価値に比べたら、たいしたことではないのです。社会に必要なことをやっていけばいい、ということなのでしょう。


 そして目標や志を決めるには、自分の長所と短所をしっかりと分析して、自分が最も得意なことに取り組むべきとしています。もちろん、今の環境を分析して、自分の志が実現しやすいのかどうかの判断もしなくてはなりません。人の利、地の利、時の利を考えるということなのでしょう。


 まんがなので、本の内容の薄さが気になりました。まずは入門編ということで手にしていただくことに価値があるのでしょう。良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・富みながらかつ仁義を行い得る例は沢山ある(p148)


・貴賎に関係なく、人が「王道」、つまり人徳にのっとって生きること(p154)


▼引用は下記の書籍からです。

渋沢栄一, 守屋淳、光文社


【私の評価】★★☆☆☆(68点)


目次

プロローグ 出会い
第1章 僕の「本分」って何だろう?-処世と信条-
第2章 大きな志と小さな志-立志と学問-
第3章 「智、情、意」3つのバランス-常識と習慣-
第4章 できることをコツコツと-仁義と富貴-
第5章 「ワクワクすること」の強さ-理想と迷信-
第6章 「行動」を通して自分を磨く-人格と修養-
第7章 私利私欲より社会の利益-算盤と権利-
第8章 「武士道」で「信用」を得る-実業と士道-
第9章 不安な時期にこそすべきこと-教育と情誼-
第10章 人事を尽くして天命を待つ-成敗と運命-



著者経歴

 原作:渋沢栄一(しぶさわ えいいち)・・・1840~1931年。実業家。「道徳経済合一説」を説き続け、生涯に約500もの企業の創立・発展に貢献。経済団体を組織し、商業学校を創設するなど、実業家の社会的向上に努めた。同時に、約600の教育機関・社会公共事業の支援並びに民間外交に尽力した。


 監修:守屋淳(もりや あつし)・・・1965年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。大手書店勤務を経て、現在は中国古典、主に『孫子』『論語』『老子』『荘子』などの知恵をどのように活かすかをテーマとした執筆や、企業での研修・講演を行う。『現代語訳 論語と算盤』(ちくま新書)訳者。


 解説:渋澤健(しぶさわ けん)・・・渋沢栄一の玄孫。1961年生まれ。コモンズ投信株式会社取締役会長。米系投資銀行でマーケット業務に携わり、米大手ヘッジファンド勤務を経て2001年にシブサワ・アンド・カンパニー株式会社を創業。2007年、コモンズ株式会社を創業(2008年にコモンズ投信株式会社に社名変更)。


 シナリオ:山本時嗣(やまもと ときおみ)・・・1977年生まれ。株式会社ダーナ代表取締役。コンサルティング会社勤務を経て、2005年に独立。翌年、人生の師とあおぐ竹田和平氏と邂逅し、人生が激変する。作家プロデューサーとしてかかわった書籍の累計発行本数は100冊、累計発行部数は100万部を超える。


 漫画構成:今谷鉄柱(いまたに てっちゅう)・・・1965年生まれ。25歳の時、独学で漫画家デビュー。平松伸二、本宮ひろ志、三田紀房のアシスタントを経て、30歳で独立。著書に、漫画版『県庁の星1~4』『お受験の星1~4』(小学館)、本田健著『ユダヤ人大富豪』(大和書房)シリーズの漫画版などがある。


 作画:新津タカヒト(にいつ たかひと)・・・1985年生まれ。未経験から今谷鉄柱事務所に入り、現在は背景処理から仕上げのすべてを担当。人物の作画を任される作品も増え、今作の他にDaiGo著『超集中力』(かんき出版)の作画も担当。同人誌活動でも多くのファンを持つ。


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