「新「ビジネス書」のトリセツ」水野俊哉
2018/10/15公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(80点)
要約と感想レビュー
ビジネス書の書き方
自らビジネス書を書き、「出版セミナー」を開催している水野さんの一冊です。「出版セミナー」の内容というよりは、ビジネス書を出版したことによって気づいたこと、でした。まず、どうやってビジネス書を書くかですが、そもそも、ビジネス書の多くはゴーストライターが書いているという。
仮に自分で書く場合には、人それぞれでホテルにカンヅメになったり、運動したり散歩したりしながら気分転換したり、グリーン車で書くなど工夫しているらしい。ちなみに、著者は煮詰まってしまうと、下書きした原稿だけ頭の中に入れて「どういう風に書いたら良いのだろうか?」とオチを走りながら考えているという。
ホテルにカンヅメになって泊まるメリット・・・最も重要なのは、自発的に1泊1万円とか2万円とか時にはそれ以上の金額を払って宿泊していることにあり、「元をとるために頑張ろう」という気合いが生まれる点であろう(p55)
ビジネス書のパターン
ビジネス書のパターンは、「徹底的にパクる」のが基本のようです。例えば「はじめに」では、読みたくなるように「昔は貧乏で、こうやって小金持ちになった」というストーリーを書くパターン。
または、「これをやるだけで小金持ちになれる!」と宣言してしまうパターン。売れている本の文章構成のパターンを真似るのです。
昔から街歩きや散歩をしながら思索を深めたりストーリーを考えるというパターンがある(p62)
ビジネス書の儲け方
ビジネス書というジャンルでは数百万冊と売れるわけではありませんので、セミナーや本業で儲けるというビジネスモデルが多いようです。本で10万部売り上げても印税は1500万円程度ですが、30万円のオンライン塾を1000人に売ると3億円になるわけです。
書籍出版→テレビ出演→コンサルタントとして稼ぐというパターンもあります。書くのもセミナーも、ある程度の訓練が必要ですね。水野さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「書を捨てよ街に出よう」という有名なフレーズがあったが、街に出て人と交わっているだけでは収入は増えない。僕が提唱したいのは、「本と旅行しろ!」だ。いやむしろ「本とデートしよう!」でもいい(p48)
・「お金持ちになりたかったら、ホテルのラウンジでお茶を飲みなさい」と書いてあるビジネス書があるが、スイートルームのデカイ机に一人で握り、売れっ子の作家の気分になってみるのもどうだろう(p56)
・1冊の本に書かれている(自分にとって得るべき)真実の量は1%程度である(p77)
・成功者の周りには成功者が多い・・・成功者が類友で集まっているパターン。2つ目は、成功した人が、周りの誰かを助けて成功させ、その人がさらに周囲の人の成功を助けるという成功のトルネードが起こっているパターン(p246)
▼引用は下記の書籍からです。
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【私の評価】★★★★☆(80点)
目次
はじめに ビジネス書は面白くて儲かる最高の勉強ツールである
第1章 ビジネス書のフロントライン
第2章ビジネス書とデートせよ! 本と一緒に旅行しよう!
第3章ビジネス書の正しい読み方
第4章ベストセラーの法則と書き方
第5章ビジネス書で得た知識をお金に換える方法
第6章ビジネス書の資料室
著者経歴
水野 俊哉(みずの としや)・・・1973年生まれ。大学卒業後、金融機関に就職。退職後、インターネット通販関連の会社を起業し、成功するも、驕りから業績悪化、取締役解任。個人保証の借金3億円を抱える。その後、経営コンサルタントとしてベンチャー企業経営に係わる。
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