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「日本の武器で滅びる中華人民共和国」兵頭 二十八

(2018年2月10日)|本のソムリエ メルマガ登録
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日本の武器で滅びる中華人民共和国 (講談社+α新書)


【私の評価】★★★☆☆(75点)


内容と感想

■戦争が起きたら、どういった闘い方が
 最も効果的であるか考察した一冊です。


 現在日本の仮想的国である中国共産党には
 中国沿岸や南シナ海の浅い海に
 潜水艦などによる機雷敷設がもっとも
 効果的であるとしています。


 設置は簡単で安価であり、
 敵は船舶を失う可能性があり、
 被害が大きく防ぎにくいからです。


・スプラトリー海域や中共の大陸棚に、果てしなく広がっている水深30メートル未満の浅い海面には、機雷のなかでも最も仕掛けるのが簡単で、掃海するのは逆に難しい「沈底式機雷」を、誰でも、いとも簡単に仕掛けることができます(p111)


■また、尖閣諸島を占領された場合も
 自衛隊がアメリカから購入した
 鈍重な水陸両用兵員輸送型装甲車「AAV7」
 よりはヘリコプターが効果的だという。


 ヘリコプターなら敵にとって
 どこから攻めてくるのか予想できず
 戦力を分散させなくてはならなくなるからです。


 いずれにしろ事前の準備が必要であり、
 どのように戦うのか決めておかないと
 いけないのでしょう。


 兵頭さん、
 良い本をありがとうございました。


この本で私が共感したところ

・米軍が・・将来の高級参謀に育成するための学校では、「10ドルの課題は10セントで解決できないか、まず智恵を絞れ。できればその際、敵には100ドルの負担をさせてやれ」と教えている(p10)


・マレーシアは、中共の出方によっては、マラッカ海峡を機雷と軍艦で封鎖してしまうという「報復カード」も持っています(インドとインドネシアにもこのカードはあります)(p128)


・魚雷攻撃のできる多用途任務潜水艦(戦術潜水艦)であるならば、魚雷の代わりにできるだけたくさんの機雷を携行させ、緒戦から終始一貫、敵拠点港の近傍や、敵艦船の航路への機雷敷設ミッションだけを反復させるのが、敵にとっては最も苦痛となり、味方は犠牲と浪費が少なくなって、戦争も早く終わる(p202)


・英国のロイヤルマリンズが「上陸作戦はヘリコプターでするのが最も合理的だ」と気が付いたのは、なんと1950年代のことです。以来、ロイヤルマリンズは、鈍重な装軌式の水陸両用兵員輸送型装甲車、たとえば米海兵隊を象徴する「AAV7」のような兵器システムには見向きもしていません。ヘリコプターなら、降着する場所を選びません(p177)


・2014年にウクライナのクリミア半島を切り取ってしまう作戦を発動したときには・・侵略(どこの軍人か分からぬ軍服を着せたロシア軍の特殊部隊員たちが領土の内側から一挙に要所を占領)は、たやすく成功しました(p30)


・台湾軍の内部では、将校が、徴兵されてきた兵隊をいじめ殺すという不祥事もよく起きます・・台湾軍は、どう見ても「国に殉ずる」軍隊ではありません・・国民党の内部でも「このまま特権的地位を剥奪されるのなら、いっそ中共に国を売って、己は新体制の幹部にしてもらおうか」などと考える裏切り者が出はしないか、憶測がつのるのです(p159)


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【私の評価】★★★☆☆(75点)



目次

第1章 尖閣諸島のトリップワイヤー
第2章 虚構の弾道ミサイル防衛
第3章 アジアへの武器援助で崩壊する中国
第4章 島嶼防衛に日本の武器を


著者紹介

兵頭 二十八(ひょうどう・にそはち )・・・1960年生まれ。1982年、 陸上自衛隊入隊。1984年、1任期満了除隊。同年、神奈川大学外国語学部入学。1988年、 東京工業大学大学院理工学研究科入学。1990年大学院修了。社会と軍事の関わりを深く探求し、旧日本軍兵器の性能の再検討など軍事評論を行なっている。



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