【書評】「人生を立て直す36のヒント」高塚 猛
2017/05/09公開 更新
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【私の評価】★★★☆☆(78点)
要約と感想レビュー
朝から晩まで現場に入る
盛岡グランドホテル、福岡ドーム&シーホークホテルの経営を建て直した高塚さんの一冊です。高塚さんはセクハラで逮捕され、執行猶予判決を受けました。
朝から晩まで現場に入って社員とコミュニケーションを取るスタイルが特徴なのですが、やりすぎたところがあったのでしょう。
盛岡グランドホテルでも、とにかく現場に身を置くことを考えました。朝六時前には出勤し、深夜二時ごろまで、土・日も返上して休みなしに働きました(p54)
変革的な経営手腕
目標達成のために、従来の考え方に縛られないアイデアと実行力により結果を出しています。ホテル経営では利益率の高い結婚式の営業を重点強化し、黒字化を達成しました。
球団経営では、地元から愛される球団づくりを目指し、観客動員数年間300万人を達成しました。その変革的な経営手腕のためか、人事にまで口を出す球団経営では、従来の野球ファンから総スカンを食らったようです。
私は、球団のロゴ、キャラクター・マーク、テーマソングなどのロイヤリティ(著作権使用料)をいっさい無料にしたのです・・たとえロイヤリティ収入をなげうっても、福岡のみなさんとホークスとの一体感をつくることのほうが大切だと考えたのです(p119)
変革的な経営手腕
経営者がその責任において、経営判断する難しさを感じました。経営に責任を持つ人は、すべての結果に責任を持つのですから、そうした批判を含めて腹をくくるしかないのです。
批判する人は、結果がどうなろうともだれ一人として結果に責任を持ちません。批判するだけなのです。高塚さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・1999年、(株)福岡ドーム(福岡ドーム、シーホークホテル&リゾート)の再生に乗り出したとき、福岡に着任した私が最初にやったことは、徹底して現場を見て回り、一人でも多くの社員と接することでした(p52)
・私が福岡ドームとダイエーホークスの社長に就任したときに掲げた目標は、「三年以内に黒字にすること」と、「福岡ドームの年間観客数を300万人の大台に乗せること」でした・・いわば「夢に数字を入れる」作業です(p126)
・私も新入社員の失敗はできるだけ先輩や上司を怒ることにしています。新人が失敗したとき、「かわりに怒られてあげる」のが、先輩の大切な役割なのです(p88)
・私は上司から何かを頼まれたとき、けっして「できません」とは答えませんでした。「わかりました。精一杯やらせていただきます」と、つねに答えてきたのです(p30)
【私の評価】★★★☆☆(78点)
目次
序章 私の修行時代
第1章 こうすれば、組織は良くなる
第2章 人材育成の極意
第3章 リーダーがなすべきこと
第4章 敵を味方にする法
著者経歴
高塚 猛(こうつか たけし)・・・1949年生まれ。リクルート入社。福岡営業所長、大阪支社営業課長、関連事業準備室課長、就職情報事業部次長、住宅情報事業部次長を歴任。29歳で岩手観光ホテル(現・岩手ホテル&リゾート)の取締役総支配人。1999年よりホークス球団、福岡ドーム、ホークスタウンを年間44億円の赤字から15億円の黒字に転換。社員への強制わいせつが発覚し同容疑で逮捕され、執行猶予の判決を受けた。現在、株式会社真珠苑の取締役会長。
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