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「イチロー哲学―至高の頭脳が自然と身につく」児玉 光雄

2017/05/08公開 更新
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イチロー哲学―至高の頭脳が自然と身につく


【私の評価】★★★★☆(81点)


要約と感想レビュー

43歳で大リーグ現役にして、大リーグ安打数3000本のイチローの言葉を集めた一冊です。どうすればイチローのように、長期間にわたって高いレベルを維持できるのでしょうか。その秘訣は、"今できることをやる"という単純なものでした。


1打席1打席、ヒットを1本増やすことを考える。ヒットを1本打つために、いつものスタイルで、いつもやっていることを実行していることがわかりました。ゴルフの松山英樹が、常に理想のショットを目指している姿が頭に浮かびました。


ただ、基本の型を変えることはしないという。型をコロコロ変える姿勢は心の弱さを露呈することになり、不安定になるというのです。完璧を求め続けると、どこまでいっても不完全な自分にしか巡り合えないというのです。ゴルフや野球でフォームを変えて失敗する人がいますが、基本を変えてはいけないのです。


・僕にとって、これからやるべきことで新しいことは何もない。これまでやっていることをできるかどうか。いつも、その日の自分にはこれがベストだと思うことをやってきた。その積み重ねなんです(イチロー)(p78)


試合の前に、打てない言い訳の材料をできるだけ排除するという。それが「準備」であり、そのために考え得るすべてのことをこなしていくのです。そして試合となったら、ヒットを1本打つことだけ考えるのです。そう思っていれば打席に立つのが楽しみになるという。


人からの評価ではなく、自分のスタイルで自分を評価していくということが大事だとしています。自分が楽しめれば、どこまでも続けることができるのでしょう。イチローさん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・第3者の評価を意識した生き方はしたくない。自分が納得した生き方をしたい(イチロー)(p122)


好きなことをやろう。それがまだ見つかっていないなら、それが見つかるまで探そう。きっと見るかる。そうすれば、その瞬間から、人は変われると思う(イチロー)(p92)


・最終的に目標にしているのは、あの子どもの頃の感覚なんですよね、たぶん(イチロー)(p144)


イチロー哲学―至高の頭脳が自然と身につく
イチロー哲学―至高の頭脳が自然と身につく
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児玉 光雄
東邦出版
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【私の評価】★★★★☆(81点)


目次

第1章 本物のプロフェッショナル
第2章 意識が変われば人生が変わる
第3章 人と関わることで成長をとげる
第4章 リラックスが大仕事を生む
第5章 今ある仕事を極める
第6章 ピンチが人を大きくする
第7章 発想の転換が進化を促す
第8章 プロセスこそが成功へつながる



著者経歴

児玉 光雄(こだま みつお)・・・1947年兵庫県出身。追手門学院大学特別顧問。元鹿屋体育大学教授。京都大学工学部卒業。学生時代はテニスプレイヤーとして活躍し、全日本選手権にも出場。カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)大学院に学び、工学修士号を取得。米国五輪委員会スポーツ科学部門本部の客員研究員として米国オリンピック選手のデータ分析に従事。過去25年以上にわたり臨床スポーツ心理学者としてゴルフ・テニスを中心に数多くのプロスポーツ選手のメンタルカウンセラーを務める。また、右脳活性プログラムのトレーナーとして多くの受験雑誌や大手学習塾に右脳活性トレーニングを提供。現在ビジネスパーソン向けの講演活動も多数行っている。


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