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「ガーフィールド博士の最高の自分を引きだす方法―成功者たちが実践する「ピーク・パフォーマンス理論」とは」児玉 光雄

2013/03/21公開 更新
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ガーフィールド博士の最高の自分を引きだす方法―成功者たちが実践する「ピーク・パフォーマンス理論」とは (KAWADE夢新書)


【私の評価】★★★★☆(80点)


要約と感想レビュー

私は、人間には、無限の能力があると思っています。では、その能力を引き出すために、私たちはどうすればいいのでしょうか。その答えがこの本にあります。人間は、成長する動物です。走れば、足が強くなる。泳げば、水かき大きくなる。本を読めば、速く読めるようになる。人間は、鍛えれば強くなるのです。ですから、人間はやればいい。強みを鍛えればいい。ひたすら行動すればいいのです。


この本では「行動!」「スピード!」と口に出して言うことを推奨しています。また、毎朝、「自分の武器はなんだろう?」とこの言葉をノートに大きな文字で書き込み、それを読み上げようと提案しています。こうした「ピーク・パドーマンス・メッセージ」を読み上げるのです。「ピーク・パドーマンス・メッセージ」の例としては「私には大きな夢があり、その実現に向けて最善を尽くすことができる。私にはいつも、チャンピオンのように振る舞うことができる」などと口に出すのです。自己暗示の一つなのでしょう。


・先に書いた「行動!行動!行動!」と同じように、暇があったら頭のなかで「スピード!スピード!スピード!」と三回くり返す習慣を身につけよう。迅速に行動することこそ、最高の自分を引きだす近道となる。(p113)


しかし、多くの人が途中で挫折してしまいます。自分を信じることができない。自分を否定してしまう。その結果、行動を止めてしまえば、すべてが終わってしまうのです。意欲を高めるためには、自分のセルフイメージを高める必要があります。自分はこんなものではない。自分にはできるはずだ。そうした思い込みが、行動を継続させ、思いを現実のものとするのです。


例は悪いのですが、日本人は恋愛を「人生を懸けた真剣勝負」と考え、女性にたった一回ふられただけで落ち込んでしまうという。反対にイタリア人はふられればふられるほど、どんどん陽気になっていく。失敗したことによって「もっと陽気に振る舞わなければ女性に相手にされない」と考えるというのです。


・成功者とは「才能のある人」ではない。「最高の自分を引きだした人」である。(p3)


挫折しないためには、生活習慣の中にやるべきことを組み込むのが一つの方法です。例えば、英語を勉強するなら、英語の放送を聴けばよい。英語のニュース番組の音声をあらかじめ録音しておいて、通勤電車のなかで毎日聴いてもよいのです。


著者の提案は、自分自身の独自性を、目一杯打ち出すことです。自分の特技を、もっとPRし、自分の才能を磨く努力を日々行うのです。天才といわれる人は、考え方が天才なのだと思います。根拠のない自信。それを持っている人が天才なのでしょう。児玉さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・「チャンピオンとは、少数派の異端児である」と、私は考えている。・・・チャンピオンは目の前の失敗を許さないから飛躍できる。・・・「自分はこの程度の人間だ」という妥協を否定することからはじめよう。(p143)


・達成意欲が弱いと感じたら、選択肢は二つある。目標水準を下げるか、達成意欲を高めるか。・・・とにかく達成意欲を高める工夫をしよう。これこそ最高の自分を引きだす大きなカギとなるのだから(p73)


・テニスプレーヤーの独り言は、じつは左脳が右脳を叱責しているのだ。そうなると、右脳は動揺して集中できず、ますます運転ミスを犯すようになる(p166)



【私の評価】★★★★☆(80点)


目次

1-成功者たちが密かに実践する「ピーク・パフォーマンス」とは
2-ごく常識的な思考と行動習慣が実はあなたの成長を阻んでいる
3-夢を実現させた天才に学ぶ「目標達成プログラム」とは
4-いまの実力を磨くだけで脳に眠る"驚異の自分"が目覚める
5-誰の脳にもいる悲観的な自分を自信に満ちた自分に変える技術
6-進化した右脳と左脳の協調があなたに奇跡をもたらす
7-研ぎ澄まされた想像力なしに人生の成功はありえない



著者経歴

児玉 光雄(こだま みつお)・・・1947年兵庫県出身。追手門学院大学特別顧問。元鹿屋体育大学教授。京都大学工学部卒業。学生時代はテニスプレイヤーとして活躍し、全日本選手権にも出場。カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)大学院に学び、工学修士号を取得。米国五輪委員会スポーツ科学部門本部の客員研究員として米国オリンピック選手のデータ分析に従事。過去25年以上にわたり臨床スポーツ心理学者としてゴルフ・テニスを中心に数多くのプロスポーツ選手のメンタルカウンセラーを務める。また、右脳活性プログラムのトレーナーとして多くの受験雑誌や大手学習塾に右脳活性トレーニングを提供。現在ビジネスパーソン向けの講演活動も多数行っている。


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