「会社再建3つの戦略」高塚 猛
2011/03/31公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(83点)
■ホテルの再建に辣腕をふるった
高塚さんの一冊です。
後年、調子にのってしまったのか、
わいせつ罪で有罪となってしまいましたが、
経営者としては一流だと思います。
福岡ドーム、シーホークホテルでは、
年間44億円の赤字を
15億円の黒字に転換させました。
・赤字であることは、恥ではない。
赤字を直そうとしないことが恥なのだ(p2)
■高塚さんから学ぶことは数多くあるのですが、
まず、現場に合わせた戦略を示していること。
福岡ドームとシーホークホテルの経営では、
利益率の高い婚礼・宿泊へ営業努力を集中させる。
営業も社員全員で目標を設定して、
個人の関係も利用した
全員営業をしています。
・ホテル経営の大切な三原則として、
「固定費の変動費化・リピートの仕組みづくり・
個へのアプローチ」(p69)
■もちろん小さな改善も積み上げて、
組織として成果を出すよう
従業員への働きかけにも
力を入れています。
人間、やる気があれば、
打つ手は無限にあるのだな、と
感じさせてくれる一冊でした。
高塚さん、
よい本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・空いている日に「遊休設備の有効活用」ということで
どんどん活用すれば、固定費の変動費化が図られて
お客様も得をしたと思っていただける効果があるし、
利益が生まれやすくなるわけです。(p4)
・たとえば、ワンデイ・クーポン券のような野球券と
リラクゼーション施設のソトコトクラブとソフトドリンク、
といったように新たに原価の発生しない商品、
発生したとしても原価の小さい商品を組み合わせる
ことによって、お客様には単品で売るより
ずいぶんリーズナブルな商品に変えることができます(p56)
・シーホークホテルでは「人」という固定費を変動費に
変えるという発想を実践しています。たとえば普段は
野球の年間予約席を販売し、土曜日の夕方の込み合う
忙しい時間だけフロントの仕事を手伝ったり、レストラン
や宴会のサービスを手伝うというやり方です(p184)
・できる限りクイックに上司に連絡を取らなくてはなりません。
私どもは「やらないで機会を逃すよりは、まず行動を
起こしてから軌道修正していこう。積極的に行動した
結果招いた失敗は歓迎しよう」と、常々心がけてきました
・・それこそ24時間上司に電話がかかってきます(p147)
・打った作戦は、それがどのように対象に受け止められて
いるか、こちらが狙った目的に合う効果が出ているかを
検証して、うまくいっていなければなぜうまくいかないかを
考え、やり方を改善していくことが大切です(p94)
・ちなみにお客様に声をかける場合は
「初めてですか?」と聞かないで、
「何回目ですか?」と聞くようにすべきです(p57)
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【私の評価】★★★★☆(83点)
■著者経歴・・・高塚 猛(こうつか たけし)
1949年生まれ。リクルート入社。
福岡営業所長、大阪支社営業課長、関連事業準備室課長、
就職情報事業部次長、住宅情報事業部次長を歴任。
29歳で岩手観光ホテル(現・岩手ホテル&リゾート)の取締役総支配人。
1999年よりホークス球団、福岡ドーム、ホークスタウンを
年間44億円の赤字から15億円の黒字に転換。
社員への強制わいせつが発覚し同容疑で逮捕され、
執行猶予の判決を受けた。
現在、株式会社真珠苑の取締役会長。
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ひどいことやっていたんだけどね。後年とか恥ずかしい感想だこと。