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「組織はこうして変わった―高塚猛と北川正恭の革命論」高塚猛

2004/04/26公開 更新
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組織はこうして変わった―高塚猛と北川正恭の革命論


【私の評価】★★★☆☆(70点)


要約と感想レビュー

 福岡ダイエーホークスの高塚社長と三重県知事北川さんの対談です。これだけ相手の話を聞かないで、自分の話ばかりしている対談を始めて見ました。私はお役所に勤めているわけではないので、高塚さんのお話だけで十分満足です。しかし、有名人と対談するのはいいのですが、あまりにレベルの高い人と対談すると自分のレベルの低さが見えてしまう典型でしょう。北川さんには同情します。


 ただ、革命にはリスクがあり、既得権者に攻撃される可能性があります。そこそこで敵を作らずにやるか、敵を作るとしても変えていくのか、そこはその人の判断なのでしょう。高塚さんは攻めるタイプなので、心配です。


この本で私が共感した名言

・「二君にまみえる」というは世の中の一番の失敗例です。(高塚)(p26)


・全員を集めて言えば伝達のスピードは早いかもしれませんが、理解してもらうスピードはかえって遅くなってしまうんです。だから井戸端会議方式でやりました。フワッと何人かが集まったところで、常に同じ話を何回も何回もしました。(高塚)(p57)


・仕事だからやって当たり前だと思ってみんなほめてやらないんです。だけど当たり前のことが実は一番大切で難しいことなんですね。(高塚)(p128)


・経営観について言えば、僕が学んだことはたった一つです。それは「変わる」ということ。自ら機会をつくり出して、機会によって自らを変えようということです。厳しいことが起こると、自分が必要なんだなと思うんです。厳しくなかったら誰でもやれる。厳しいから自分に番が回ってくるんだなと考えます。(高塚)(p211)


・あともう一つ(リーダーの条件に)付け加えるならば、それを実行し一緒に行動してくれる人を守ってあげることです。今の日本の社会で一番欠けているのは、この「守ってあげる」ということです。人は孤独で寂しいものだという意識を持って、その孤独さ、寂しさをそう分かち合うのか、どう守ってあげるか。経営者というのはコンピュータじゃないのだから、やはり血の通った温かいものを持っていないといけないと思うのです。(高塚)(p217)


組織はこうして変わった―高塚猛と北川正恭の革命論
高塚 猛
致知出版社
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【私の評価】★★★☆☆(70点)


目次

プロローグ 改革はこうして始まった!
1 まずは改革の旗印を掲げよ!
2 最重要課題は何といっても意識改革だ!
3 改革を断行するための戦略と戦術を立てよ!
4 改革に終わりはない!改革の現状と新たな課題
エピローグ 改革を成功に導くリーダーの条件


著者経歴

 高塚猛(こうつか たけし)・・・1947年、東京生まれ。アルバイトのつもりで入ったリクルートにそのまま入社。その後ほどなく22歳で福岡営業所長に就き、1年後、売上前年対比15倍の7500万円とし黒字化する。24歳で大阪支店の営業課長として、値引きゼロ、売上回収100%などを達成。25歳で週刊就職情報誌を創刊、1年で黒字へ。月刊住宅情報事業責任者として赤字だった同事業を1年後には号あたり1億円の広告収入のある情報誌に育て上げ黒字化する。29歳で再建の見通しがたたない状態にあった盛岡グランドホテルの総支配人として赴任。その後わずか1年で黒字に転換。それまでの売上高3億5000万円を7年後には21億9000万円の超優良企業に成長させ、1991年、岩手観光ホテル代表取締役に就任。1999年、この経営手腕からダイエー中内功オーナーに強く招聘され、大きな赤字を抱える福岡ドーム(福岡ドーム、シーホークスホテル&リゾート)、プロ野球球団・福岡ダイエーホークスの代表取締役を兼任。福岡と盛岡の行き来が始まる。わずか1年半で78億円の赤字を3億円の赤字までに圧縮させた。「平成の再建請負人」とか「人を集める仕掛け人」と話題になっている


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