「部下がきちんと動くリーダーの伝え方」吉田 幸弘
2015/10/20公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(88点)
要約と感想レビュー
指示とまったく違う形の資料が出てくる・・最優先の仕事にまだ手をつけていない・・そんな部下を持つ人のための一冊です。そうした部下に対応するために、部下を変えるのか、自分の仕事のやり方を変えるのか。部下が上司ほど優秀でないとすれば、上司がやり方を変えるべきなのでしょう。
部下に指示を与えるとすれば、やらなければいけないことを、すべて書き出し、「小学生でも分かるように」伝え、部下が間違って理解しそうなこと、判断に迷ってしまいそうなことをピックアップして質問する必要があるのです。
・場当たり的な伝え方はしない・・・
1 お願いしたいことをすべて書き出す
2 分かりやすい伝え方になるよう順番を工夫する
3 ・・
4 どこで進捗確認するかも決めておく(p26)
優秀でない部下に思いつきで指示をしてしまうと、指示とちがう結果が出てきます。優秀でない部下に、仕事の理由を説明しないとやる気を出しません。優秀でない部下を叱っても、不満そうな顔をするだけです。
部下が優秀であれば、部下が上司になっているはずです。あなたは部下のレベルに合わせて、説明してあげる必要があるのです。あなたが悩んでいるのは、部下が優秀ではないためであり、優秀なあなたなら部下に合わせた対応できるはずです。
・新しく指示を出すときは、結論だけでなく「なぜ、そのような指示を出すのか」をきちんと説明しなくてはなりません(p116)
上司という立場は、たいへんだと思いました。どうせなら成果を出す上司になりたいものです。この本を読んで、部下のタイプ別の対応を考えてみましょう。吉田さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・「優先順位の高い仕事を1つお願いしたら、劣後順位の高い仕事を1つつくる」くらいの考えを持つべきです(p64)
・報連相が上がってこないパターンのリーダー・・部下が報告してきたことに対して、何の対策もしないリーダーです(p205)
・メンバーへの声かけは「質」より「量」が大事(p86)
▼引用は下記の書籍からです。
明日香出版社
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【私の評価】★★★★☆(88点)
目次
第1章 分かりやすく伝える方法
第2章 ミスが起こらない伝え方
第3章 伝えるために信頼関係を築く
第4章 部下を動かす上手な伝え方
第5章 困った部下への伝え方
第6章 部下をやる気にし、成功へ導く褒め方
第7章 部下との関係が悪くならない叱り方
第8章 「報連相」がうまくいくコミュニケーション術
著者経歴
吉田幸弘(よしだ ゆきひろ)・・・リフレッシュコミュニケーションズ代表。人財育成コンサルタント・上司向けコーチ。1970年生まれ。成城大学卒業後、大手旅行会社、有名学校法人を経て外資系企業へ転職。そこで周囲のメンバーとうまくコミュニケーションが取れず、降格人事を経験する。クビ寸前の状態から、友人の勧めで学んだ「交渉術」を駆使して、劇的に営業成績を改善。5カ月連続営業成績トップになり、マネジャーに再昇格。その後も部の離職率を10分の1としながら、売上前年比20%増を達成し続け、3年連続で社内MVPに選ばれる。2011年1月より独立。現在は、経営者・中間管理職向けに、人材育成、チームビルディング、売上改善の方法を中心としたコンサルティング活動を行っている。全国の企業、商工会議所、法人会などで年間130本以上講演・研修に登壇している。
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