「「CD付」 自分さがしの旅」斎藤 一人
2014/06/03公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(91点)
要約と感想レビュー
「自分さがし」とは、自分の記憶をたどる旅です。過去には良い思い出も、悪い思い出もあるでしょう。絶対許せない!という経験があるかもしれません。
でも、物事には良い面と悪い面があるんだよ。悪いと思っていた思い出に、良いことに変換してみないかい?と一人さんは語りかけるのです。
・過去に、いじめられてた記憶もあろうだろうけど、そのとき、あなたは自殺しなかったんだよな・・・ここまでこれてる、ってスゴいよ。・・・あなたは、弱い者いじめをしなかった。やさしいんだよ、あなた。(p54)
完ぺきな人間は存在しません。だから人はだれでも発展途上。未熟なのです。だから、いやな思い出は、未熟な世の中では当然現れるのです。いつまでも人を許せないのは、その人が未熟であったことを理解していないからかもしれません。未熟なりに頑張ってたんだな、と思えるかどうかということです。
だから、もし「なぜ両親は、私が傷つくようなことをいったんだろう」と両親の未熟さに不満をいだくのは、親は完ぺきだ、というカン違いをしているのが原因なのです。大人といっても、子どもが大きくなっただけであり、中身は発展途上で未熟なのです。だから「おまえ、成績が悪いからダメだ」っていったりすることもあるのです。指導者としては、まだまだ発展途上だっただけなのです。
・あの先生は非常に未熟なのに、四十何人もの生徒の面倒をみなきゃいけないから、すごい必死でがんばってたんだな・・「ああ、ありがたいな」って(p63)
みんな自分なりに頑張ってたんだな。思わず涙が出てきました。よく考えれば、あれがあったから、今の自分がある。ありがたいなあ。そう思える自分になっていた自分に気づきました。
自分も他人も欠点があるとわかれば、やさしくなれるのでしょう。そう考えることができれば、欠点だと思っていたものを、宝と考えることができるようになるのです。一人さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・駆けっこするといるもビリで、ドンくさい人間なんだ、じゃないの。・・・追っかけられることもない、安心した、落ち着いた人生を送る人間なんだ -とかって、ひっくり返してくる(p58)
・悪いことの反面には、"いいこと"があるの。そしたら、"いいこと"を強調するの(p152)
・怖くてもやる、ってことが「度胸がいい」なんだぞ。怖くない人、というのは、ただの鈍感なんだよ。・・そういう人って、意外と大成しないの。(p161)
・人を教育するのは、少しロングランで。10年たつと、変わるな。10年で変わる。(p126)
▼引用は下記の書籍からです。
【私の評価】★★★★★(91点)
目次
序 あなたが本当に望む世界へ
― 人生の主導権を握る
本篇 "本当の自分"に戻って宝の人生を手に入れる
― 一人さん流・自分さがしの旅
番外篇 日本で最高に強運な人の考え方
― 過去は変えられる!
著者経歴
斎藤 一人(さいとう ひとり)・・・1948年生まれ。銀座まるかん創業者。1993年から11年間連続で全国高額納税者番付10位以内。
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