「カネに死ぬな掟に生きろ」宮崎学
2013/10/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(81点)
■子どもの世界では、イジメが問題になっていますが、
大人の世界では、どうなのでしょうか。
大人の世界は実力次第。
お役人の世界を除いて、
この世の中はお金を基準とした
資本主義経済という競争で成り立っているのです。
そうした金の世界で、
何十億円の借金を背負いながら生きてきた
ヤクザな男の考え方を学びます。
・何も、カネのことなんかで死ぬことはない。
返せないカネなら踏み倒せばよい。
大丈夫だ。なんとかなる。
どっこい、わたしもそうして生きている。(p79)
■サラリーマンの世界も厳しいですが、
オーナーの世界も、
ヤクザの世界も厳しいものです。
金がかかると、人間変わります。
どの世界でも「倍返しだ!」と
言えないヤツは、
どこまでもババを引くことになるのでしょう。
・被害者や負け犬になったらあかん。
やられたらやり返せ(p42)
■ヤクザの世界も、「半沢直樹」も
似ていると感じました。
楽に流されて生きるのも一つだが、
負け犬になる。
言いたいことを言えば、
戦わなければいけない。
それを判断するのは自分なのです。
宮崎さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・言いたいことを我慢せずに口に出すというただそれだけのことで、
人間は気持ちよく生きられる。
腹が立ったら、そのときすぐに怒ればいいのだ(p28)
・男と男がにらみ合ったとき、
どちらがその場の主導権を握るかは、
出会い頭の一瞬の気迫にかかっている。(p198)
・カネを貸さずに殺された奴はいても、
返さないで殺された奴はいない(p80)
・金持ちを羨ましがるな。敵を怖がるな。
いまここにこうして生きている自分だけでええやないか。
日本は戦後五十年、金持ちになったけど、アホになった。
アホに未来はない。(p238)
・男には、外で戦ってカネを稼いでくる宿命が待ち受けている・・・
男はバカだから、おだてられれば木にも登る。
殊勝な笑顔で声援をおくりつつ、男を高くまで登らせるのが、
女の知恵の見せ所である。(p259)
・結局のところ人生の喜びは、
感性の共通した人間と、
どれほど知り合えるか、どれだけ一緒に
遊べるかという点にかかっている気がする。(p272)
・もともと日本の市民運動は、左翼セクトが
活動のすそ野を広げるために作り出したいきさつがある。
言ってみれば、党派性を誤魔化し、参加者への
違和感を取り除くために敷居を低くしたのが
市民運動の出発点なのだ。
原理的に見て、これはやはり汚い方法論だと批判しておきたい(p167)
・狙撃されたとされる警察庁の国松長官は、
自宅である荒川区の高級マンションの前で撃たれた。
そのマンションの時価相場は一億二千万円だった。(p51)
【私の評価】★★★★☆(81点)
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読んでいただきありがとうございました!
■目次
第1章 男は闘う動物である
第2章 カネより大切なもんが世の中にはあると知れ
第3章 市民社会にツバを吐け
第4章 ケンカに勝つ方法を教えたろ
第5章 仲間と女がいるから闘えるんや
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