「地下経済―この国を動かしている本当のカネの流れ」宮崎 学
2012/10/31公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
■宮崎さんは、ヤクザの息子。
世の中にはヤクザよりヤクザな
奴らがいっぱいいるよ!という主張です。
特に、宮崎さんは、
マスコミ、政治家、官僚、財界が
おきらいなようです。
・政治家は、・・官僚たちにとっては、「利権の一部を
おすそ分けしますから、どうぞ頑張って法案を通して
くださいよ」という程度の存在でしかない(p84)
■また、みずから不動産関係の
仕事もしていましたので、
銀行もきたない商売に見えるようです。
成功すれば利子を取り、
失敗すれば担保を売る。
銀行とは、他人の資金で、
確実に儲けられる仕組みなのでしょう。
・京都に300坪ほどの土地を持つおばあちゃん・・
もっと借金して別の土地を買えば相続税対策になる・・・
京都のおばあちゃんは銀行のいうなりにカネを借りた・・
そして、バブルの崩壊である。・・・
マンションと元の住居を競売に出して、
このおばあちゃんを容赦なく丸裸にした・・・
銀行はこんなことばかいやっていたし、
その体質はいまも変わらない(p44)
■地下経済のお話というよりも、
自分の知っている社会のウラという
内容でした。
個人的意見レベルのお話が多いのは
残念でした。
宮崎さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・カネのために殺された人間が何人もいるし、
自ら死を選んだ知人、親戚もいる。
彼らは、カネにひざまずいて死んだのであり、
カネに追われて命を落としたのだ。
私自身もカネを追い続け、カネのために
死のうと思ったこともある(p50)
・かつて住専七社が破綻したとき、
借りたカネを返すのはあたり前であると、
メディアがこぞって述べ立てた・・・
商工ローンの問題では、
「とり立てる奴が悪い」といっていた。(p33)
・売春はともかく、日本のヤクザ社会には、
「麻薬に手を染めるべからず」という不文律がある・・・
目先の食い扶持のために、なし崩しになっているのが実情(p52)
・法務省の役人は・・・冤罪事件というものについて議論をしない。
そんなことは議論の対象外なのだ。なぜかといえば、冤罪を
まともに議論してしまうと、自分たちのミスを認めたことになって
体裁が悪いからである(p138)
青春出版社
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【私の評価】★★☆☆☆(67点)
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