「「正義」を叫ぶ者こそ疑え」宮崎 学

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「正義」を叫ぶ者こそ疑え

【私の評価】★★★★★(92点)


■ヤクザの息子として生まれ、
 学生時代は共産党活動家として活躍。


 社会に入ると週刊誌記者や、
 家業の解体屋であばれまくった
 著者が世の中の見方を教えてくれる一冊です。


・政治の動きを見るときは
 「それで儲けるのは誰か」を
 注視するのは政治ウォッチャーの初歩的原則である(p54)


■共産党の活動家であり、
 ヤクザの世界も知っているだけあって、
 ウラの世界をよく知っている。


 そして、知っているだけでなく、
 それに騙されるな!
 という原則も教えてくれるのです。


 生き方の心構えとでも、
 言うのでしょうか。


・どんなことが起こったらやめるか、を心に刻んでおけ・・・
 組織が腐った、と感じる限界、あるいは自分の問題として
 ここまで妥協してしまったら、自分が許せなくなる限界は
 どこなのか、まずそれを心に刻んでおく(p107)


■今、問題となっている
 原発の問題も指摘しているところが
 鋭いと感じました。


 世の中ってどうなっているんだろう、
 と怖い世界の真実を
 知りたい人にお勧めの一冊です。


 世の中とは怖いですね。


 宮崎さん、
 良い本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・「パールハーバーだ」という同じ感想は
 アメリカとアジアでは正反対の意味を持つ。
 アメリカでは宣戦布告なき卑怯な急襲を意味する。
 日本やアジアでは「また知っててやらせやがった」(p23)


・原発を維持する論理の一つが「作動させておく方が安全だ。
 だから作動させ続けなければならない」というものがある。
 停める方がコストがかかるし危険もあるという論理。
 しかしいつか停めなければならないときが必ずくる。
 そのときの危険性は「考えない」のである。
 考えることすら恐ろしい、だから考えないことにするという
 思考停止状態。原発もまた解体不能の建物の典型例だ(p46)


・ロシアの革命家トロツキーは
 「悪魔でさえ聖書の引用で自分の言葉を飾ることができる」
 と言った。(p51)


・マイカル、そごうは潰すが、ダイエーはまずい、
 とはどんな基準によるものだろう。・・・
 そごうやマイカルの人間は役人や銀行にへいこらしなかったから、
 という巷の判断が正しいようである(p55)


・日本共産党の機関紙・赤旗のキャッチフレーズは
 「正義の味方、真実の報道」である・・・
 正義を体現していると信じた瞬間から、
 自分が世界の中心になってしまう。・・・
 そして、その正義に従わない者こそ悪と
 断じてしまうのである。(p63)


・覚せい剤で挙げられた場合、警察官には執行猶予付きだが、
 やくざは懲役五年の実刑である。・・・
 ここに法の下の平等はない。(p78)


・組織を動かすことには魔力がある・・・
 成果をあげよう、もっとこうすればと工夫する。
 はまり込んでしまう。組織の強化、
 発展しか考えなくなるのだ。
 原点を忘れてしまう。(p105)


・自分の息のかかった企業に落札させ、
 政治献金として還流させる・・・・
 不動産売買と同じく手数料は三%が原則・・・
 100億円単位の援助工事も多いODAを
 牛耳っていた鈴木宗男の集金力は
 かなりのものだったはずだ。
 やり過ぎたから叩かれたと見るべきだろう。
 そこに他の議員の嫉妬が絡んでいる(p119)


・警察官僚出身の後藤田の権力の源泉は情報にあった。
 政界の誰かれの外には出せない情報が
 彼の存在を高からしめた。
 実際に情報を握っているかどうか判らなくてもいい。
 握っているのではないか、と思わせるだけで、
 党内も反対政党も表立って批判できない雰囲気に
 なってしまうのである。(p121)


・官僚の筋書きをどれだけ早く、
 具体的レベルで知っているか、
 それを「政策通」と呼ぶ。・・・
 先に利権のありどころを知り、
 橋渡しをすると称して企業に見返りを
 要求する手段である。
 これが政治の構造だ。(p125)


・創価学会員が一番困るのは
 「池田先生はそんなこと言ってないよ」
 「それは池田さんの理念と違うよ」と
 議論を吹っかけられることだ。
 試してご覧なさい。(p142)


・インチキ宗教を見分ける基準はいくらでもある・・・
 まず、信仰に金は必要ない。
 金を欲しがる宗教はすべてインチキである・・・
 信仰をテストし、ステージを上げるのもインチキ。
 信仰は外から評価されるものではない(p163)


・「民族」の概念も怪しいもの・・・
 利権のために民族主義を利用する政治屋が現れ、
 それに乗っていい思いをしようという人間が煽り、
 それをまともに信じた人間が
 死ぬという構造だ(p171)


・尖閣諸島や南沙諸島の問題は大陸棚資源の問題だ。
 別に民族の問題じゃない。・・・
 利権問題は外交の場で調整すればいいことであって、
 それを民族対立の材料にしたがる勢力は、
 はなから排除するか、一切相手にしない(p181)


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宮崎 学
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【私の評価】★★★★★(92点)



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