「臆病者のための科学的起業法―起業の超プロが実践する絶対に失敗しないための10の技術」マイケル・マスターソン
2013/10/20公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(75点)
要約と感想レビュー
業界を徹底的に調べる
だれも失敗しようとして起業する人はいません。しかし実際には、起業しても10年後に生き延びている会社は1割もないという。著者は、年商100億円以上の会社を2社、50億円以上の会社を2社、10億円以上の会社を10社以上作っています。その成功の秘密は、どこにあるのでしょうか?
当たり前のようですが、参入しようとする業界を徹底的に調べます。まず、最低限、業界の常識くらいの知識は欲しいわけです。無知は高くつくということなのでしょう。
・興味のある業界について学習する時間を、最低でも週5時間はとること。週10時間とれればなおよい。(p50)
テストが現実を教えてくれる
さらに、新しい商品を開発する必要はないのです。問題は、あなたがその業界に興味があるのかどうか。そして売上を左右するのは、あなたに売る力があるのかどうかです。投入した資金以上に利益が上がれば商売になるのです。そのために、商品を世間の人に知らせ、実際に売ってみましょう。テストの結果だけが、社会の現実を教えてくれるのです。
例えば、新規顧客を獲得して優良顧客へと転換させるための方法をテストした結果、情報レポートをネットで販売し、その後、レポート購入客に対し、自社が販売する高額なバックエンド商品が掲載されたウェブ版日刊ミニコミ誌(ニュースレター)を無料で送付するのが効果的だという。
・プランがうまくいくかどうかを確かめるためには、多種多様な雑誌にあらゆる形の広告を打ち、テストする必要がある(p51)
メンターを探しましょう
そして組織を作りましょう。部下は財務会計担当、マーケティング担当、コピーライティング担当、セールス担当、運営管理担当、IT担当の6名が理想だという。なんだか起業が簡単に思えてきました。起業がうまくいくのか、許容範囲の中で実験すればいいのです。
また、メンターを探しましょう。あなたが経営者として必要とする知識を教えたいという意欲にあふれ、背中を押してくれるような、一線を退いた元ビジネスオーナーがメンターとして最適だという。
マスターソンさん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・新米の起業家なら「5時から9時まで人間」になろう(p75)
・マーケティングキャンペーンを構成する個別の要素は時間とともに移り変わっていく。・・・売れる価格帯、支払い条件、保証に関して設定を変え、定期的にテストを実施している(p131)
・マーケティング関連本・・・手元に置くべき良書・・・
・『科学的広告法』クロード・ホプキンス
・『「売る」広告[新訳]』デイヴィッド・オグルヴィ著
・『ザ・コピーライティング・・』ジョン・ケープルズ著
・『How to Make Your Advsetising Make Money』ジョン・ケープルズ著
・『Breakthrough Advertising』ユージーン・シュワルツ
『小さな会社のメディア・ミックス・マーケティング12の方法』もここに加えたい・・・ロバート・チャルディーニ著『影響力の武器・・』をぜひお勧めしよう。
・ダイレクトマーケティングの基本的アプローチは次のとおりだ。
・約束をする。
・メリットを提示する。
・具体的なメッセージを伝え、それを証明する。
・魅力的なオファーを提供する。
・満足を保証する(p143)
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【私の評価】★★★☆☆(75点)
目次
1 夢を実現にする
2 行動に移す
3 最適販売戦略
4 マネジメント
著者経歴
マイケル・マスターソン(Michael Masterson)・・・年商100億円以上の会社を2社、50億円以上の会社が2社、10億円以上の会社を10社以上保有、ダイレクト・レスポンス・マーケティングの世界で屈指の実積を誇るスーパー起業家。45万人の会員を誇るメールマガジン「Early to Rise」の発行人でもある。
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