「社員を動かす社長のカリスマ仕事術」マイケル・マスターソン
2015/08/31公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(89点)
「社員を動かす社長のカリスマ仕事術」
マイケル・マスターソン、ダイレクト出版
要約と感想レビュー
組織を動かすノウハウ
アメリカでうまくいっている社長の仕事術です。印象としては、人を動かす基本をしっかり押さえているということです。
この本で紹介されているのは、キーパーソンに根回しをする。ワーキングフォーラム(チーム)を作る。期限を決める。月ごとに進行をチェックするといったものです。社長のノウハウは、組織を動かすノウハウなのです。
特に経営者として意思決定するときには、状況を把握し、あらゆる角度から検討することが大事だという。そして有効なのは期限を設けることだという。また、特に社内のキーパーソンが前向きになれば、一般社員はそれに従うものだという。
・最善の判断を見極め、該当部門の中心となる実力者にそれを受け入れさせる・・・"ワーキングフォーラム"を作ることに取り組めばうまくいくだろう(p27)
個人的な不平不満は相手にしない
もちろん、組織には一部に動いてくれない人がいます。そういう人の意見が建設的な意見であれば、仕事に反映すればいい。しかし、個人的な不平不満は相手にしないことだと言います。そうした不平不満に右往左往していると、状況はさらに悪くなるのです。
管理職の仕事は従業員に同情することではなく、従業員に成果を求めてそれを評価することです。そして従業員の仕事は指示を実行することであり、それができないのであれば、異動かクビとなることを知ってもらえばよいのです。アメリカ的というより、中小企業ではこうした規律が必要なのでしょう。
・ダメな従業員をトレーニングするのはムダである(p225)
配慮と厳しさのバランスが大切
社長の仕事は、従業員の中から、多くの仕事をする者、頭が良い者、懸命に働く者、配慮に優れた者を探し出し、彼らに他の者とは違う重要な責任を割り当てることです。
そして、チームをプランどおりに動かすためには、日程表を持ってきて、個々のタスクを書き込み、中間期限を設定することです。そして、そのリストを毎月報告してもらうのです。
配慮と厳しさのバランスが大切であると感じました。何度も起業を経験した現役経営者だからこそ、こうした実践的な話ができるのでしょう。マスターソンさん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・アイデアを売り込みプロセスのどこかで、思いがけない反論や意見に出会って驚くことがある・・想定外の反論や意見を受けたら・・・質問者の聡明さを褒めるのだ・・・(p114)
・かつて、ある人に、嫌なことは必ず相手に直接伝えるべきだと言われたことがある・・・本人に聞かれたくないことは、メールに書いてはいけない(p249)
・"3回繰り返し"のルール・・・これから話すことを伝え、実際に話し、話したことをまとめる(p186)
「社員を動かす社長のカリスマ仕事術」
マイケル・マスターソン、ダイレクト出版
【私の評価】★★★★☆(89点)
目次
PART1 リーダーの条件
PART2 率先垂範
PART3 コミュニケーション・スキルの向上
PART4 日常のリーダーシップ
著者経歴
マイケル・マスターソン(Michael Masterson)・・・年商100億円以上の会社を2社、50億円以上の会社が2社、10億円以上の会社を10社以上保有、ダイレクト・レスポンス・マーケティングの世界で屈指の実積を誇るスーパー起業家。45万人の会員を誇るメールマガジン「Early to Rise」の発行人でもある。
読んでいただきありがとうございました!
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