「竹中教授のみんなの経済学」竹中 平蔵

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竹中教授のみんなの経済学

【私の評価】★★★★☆(81点)


■10年前に書かれた竹中大臣の書籍です。


 国家財政については、
 10年前とあまり変わっていないようです。


 竹中さんの計算では、
 今の福祉レベルを維持するためには、
 消費税は最低14%
です。


 それは事実なのでしょう。


 本来であれば、今の経済状況に合わせて
 福祉レベルを下げるのが、王道です。


 ただ、福祉レベルを下げた政党は、
 選挙で選ばれない可能性があります。


・1400兆円もの個人金融資産のおかげで
 財政赤字の問題が表面化しないという不幸・・・
 子どもの世代を食い尽くそうとする団塊の世代。
 景気が悪いことくらい、我慢する必要がある(p111)


■こうしてみると、
 結局は、私たち国民が
 もっと稼がなくてはならないのです。


 そして、
 役人が国民の経済活動の足を引っ張らないように、
 幼稚園も、郵貯も、大学も、林野庁も
 民営化する。


 そうしてもっと稼いで、税金を納める。


 それが福祉を支え、
 医療を支えるのです。


・教育に限らず、公的な部門が現場を持っているものは
 総じて悪くなります。なぜならば、競争がないからです。・・・
 かつてでいえば国鉄は巨額の赤字を抱えていました。
 その国鉄も、JRになってかなりよくなりました(p103)


■財政再建への道は、いくつもの打ち手を
 平行していかないと難しいようです。


 先送りしているうちに、また10年が過ぎてしまった
 というところでしょうか。


 私たちが頑張りましょう。


 竹中さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・バブルが崩壊した90年代の成長率は年平均約1%です。
 つまりこの10年で日本人一人当たりの所得は10%程度 
 高くなっているのです。・・・不況といわれながらも
 平均で見れば上がっているのが現実です(p35)


・1990年代に日本では、100兆円の追加経済対策を行っています・・・
 東京都内にある建物を全部立て直す場合に必要な金額は、
 床面積単価から算出すると、75兆円にすぎません。・・・
 付加価値を生まない建造物やほとんど使われないスーパー林道などに
 巨額の資金が投入されたのは、きわめて残念です(p93)


・「政府は何をやっているんだ」という日本人は
 結局「官」に期待し、依存している・・・
 その結果として、規制が次から次へでき、
 政府系機関が数多く設立されることとなりました(p106)


・保育園は民間でできるのではないか。
 官がやるべき必要性はどこにもないのではないか。・・・
 年金制度にしても現在は官が仕切っていますが、
 民間でやればよいはずです。本来なら、
 官つまり政府の役割は最低限の部分だけで十分なはずです(p107)


・いまの60代、70代の人は一人当たり平均値で見ると、
 生涯を通じて払い込む税金や保険料負担よりも
 受け取るサービスのほうが、一人約4000万円多くなります・・・ 
 いまの10代の若者について見ると、ほぼ逆の数字が出ます(p226)


竹中教授のみんなの経済学
竹中 平蔵
幻冬舎
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【私の評価】★★★★☆(81点)

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■目次

第1章 お父さんの経済学
第2章 お母さんの経済学
第3章 お姉さんの経済学
第4章 お兄さんの経済学
第5章 おばあちゃんの経済学


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