「一瞬で人生が変わる! アウトプット速読法」小田 全宏

【私の評価】★★★★☆（82点）

要約と感想レビュー

　非常に私の読み方に似ているな～と思いながら読んだ一冊です。まず、最初に「眼球を速く動かす速読法」への疑問が出てきます。フォトリーディングとも言うのでしょうが、それで読んだことになるのでしょうか？「本を速く、大量に読む」必要があるのでしょうか？と、疑問を呈しています。

　小田さんの読み方は、アウトプットを前提に読むということ。この本を人に紹介しよう。この本の感想をブログに書いてみよう。そうした目的をもって読むということです。

・本から得た情報によって、何らかの形で自分がある行動を起こし、よい結果が生まれたなら、その本を読んだ価値は十分にあったといえるでしょう（ｐ162）

　そして、良い本を読むことが大事です。そのためには本選びが大切になってきます。著者で選ぶか、本のソムリエのお奨めにするか、ベストセラーにするのか。いろいろ自分で試していただきたいのですが、著者の場合は、好きな作家・著者から本を選んだり、書評・口コミから本を選んだり、ベストセラーから本を選んだり、知人・友人からの紹介、口コミから本を選んでいるという。

　私が書いても、70％はこの本の内容と同じものになると思いました。何か目的を持って本を探して読めば、さーっと読めると思いますよ。そして、「1日30分」読書の時間を取っているならば、「1週間に1冊」のペースになり、「年間54冊」読めるのです。普通の人は1日30分も読んでいないのでしょう。小田さん、良い本をありがとうございました。

この本で私が共感した名言

・すでに持っている知識の量で読む速さは変わる（ｐ46）

・「だいたい、このあたりを読めばいい」と目安をつけることができれば、「自分にとって必要なところ」だけに集中できます（ｐ122）

【私の評価】★★★★☆（82点）

目次

はじめに
Part1 準備編 本を読むための「エネルギー」を高める
Part2 実践編 アウトプットを前提にインプットする
おわりに

著者経歴

　小田 全宏(おだ ぜんこう)・・・1958年滋賀県彦根市生まれ。東京大学法学部卒業後、(財)松下政経塾入塾。松下幸之助翁指導のもと、人間教育を研究。その後、松下幸之助翁の人間観と陽転思考を基本とした人間教育活動を開始。1991年、(株)ルネッサンス・ユニバーシティを設立。多くの企業で「陽転思考」を中心とした講演と人材教育実践活動を行っている。2008年には、人間が持つ本来の能力(脳力)を最大限にまで引き出すことを理念とする、アクティブ・ブレイン協会を設立。全国で開催する「アクティブ・ブレインセミナー」では、自身も講師として読書法、記憶術、英単語、学習法などを指導、数多くの受講者から熱烈な支持を得ている。

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