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【書評】「多浪で人生変えられますか? 大学受験と格闘した20人の記録」濱井正吾

2026/02/04公開 更新
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「多浪で人生変えられますか? 大学受験と格闘した20人の記録」濱井正吾


【私の評価】★★★★☆(84点)


要約と感想レビュー


著者は9浪して早稲田大学入学

著者は9浪して,27歳で早稲田大学に入学しました。自らの浪人経験をネタにして、100名以上の浪人経験者に取材して、20人の浪人経験者の人生を記録したのがこの本なのです。


私は1989年のセンター試験を受けましたが、当時は志望校に受かるために浪人するのが当たり前でした。しかし、最近は大学も増え、現役合格志向もあり浪人は減っています。


ちなみに1浪して会社員になったら、生涯年収が1000万円下がると言われています。最後の1年分収入が減る計算です。また、浪人のデメリットとしては卒業したときに新卒扱いされず、就職しにくいということがあります。面接では、多浪という先入観で見られる懸念もあるのです。


浪人のデメリット・・・無事大学に入り,卒業できたところで,就職できない(p4)

浪人してでも大学進学する意味

20人の浪人経験者の内容を見てみると、周囲の人からいじめられたり、バカにされていた人が、いじめを乗り越えるために有名大学を目指したのが5名。


大学へ行っていない自分への劣等感を解消するために頑張ったのが3名。他の人は、夢や目標を持って浪人している人でした。


世の中には、自分は頭が悪い、自分は何をやってもダメ、自分にはできないと信じている人が一定数います。


そうした悪循環から抜け出すために勉強して、有名大学に入る人もいるわけです。


そして学力水準の高いところでは、まともな人が多いので、不合理にいじめられることが減るというメリットもあるのです。


何をしてもあまりにも周囲にバカにされるから,見返してやりたいと思い勉強を始めたんです(櫛山)(p42)

浪人のメリット

浪人という経験は、浪人した人にいろいろな変化をもたらします。


3浪した人は、「自分は人として終わった」と精神的に落ち込んだ経験から、他の人の辛さもわかるようになったという。早稲田を目指して、同志社に合格した人は、この高校から同志社に合格するなんてありえない!とその努力を評価してもらったという。


成績が上がらないときも、落ち込むだけでなく、その原因を紙に書き出して,その改善策を実行できるようになったという人もいました。また、大学に合格して、成功するための最初の1歩は,自分がするべきことを本気でやることだと気づいた人もいました。


いずれにしろ、浪人生活を送って、できない自分ができる自分に変わったという経験は、自尊心を高める効果があるのは事実のなのでしょう。


自分が暗黒時代を経験したことで,違う立場の人の気持ちを理解する姿勢が身について,謙虚になれたかなと思います(海洋さん)(p132)

効率的な勉強法

「やりたいことをやりなさい」と親から言われた人もいるし、「経済的に近くの国立大以外行かせられない」と親から言われた人もいます。環境は人それぞれですが、結局は自分の決めた道だったら努力できるし、人に決められた道では頑張れないのです。(例外もあると思いますが)


大学受験は頭のよさ×効率×時間ですので、頭がよくても効率的な勉強法ができなければうまくいきません。合格するためには、合格した人に聞くのが一番の早道なのでしょう。そうすれば、浪人の期間を短くできるのです。


濱井さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・できないことを踏み越えてみろ・・その手段として先生が提案したのが,東大へ行くことでした(西岡壱誠)(p17)


・受験は才能・能力も必要ですが,一番必要なのはノウハウだと感じます(中山さん)(p60)


・知識だけじゃなくて,突き詰めて思考する段階に行って初めて通用するんだと教わって,学力が伸びはじめました(R.さん)(p86)


・灘に入れて,通うことができてよかったなと思います。勉強してないように見えて,実はしている人が多い学校でした(リプトンの人)(p149)


▼引用は、この本からです
「多浪で人生変えられますか? 大学受験と格闘した20人の記録」濱井正吾
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濱井正吾 (著)、笠間書院


【私の評価】★★★★☆(84点)


目次


第1章 浪人時代の努力は裏切らない
第2章 すべては夢を叶えるため
第3章 多浪で自分と世界が変わった
第4章 多浪で人生は面白くなる


著者経歴


濱井正吾(はまい しょうご)・・・1990年生まれ。教育ジャーナリスト。カルペ・ディエム所属。兵庫県の高校を卒業後、9浪の末、早稲田大学教育学部国語国文学科に一般受験で合格。大学在学中に受験生向けYouTubeチャンネルへの出演がきっかけで、SNSで情報発信を開始。現在も講演等で体験を伝えるほか、教育に関するテーマを中心に各メディアで記事を執筆。ダイヤモンド・オンライン連載「9浪はまいの『苦労しない塾選び』」では、浪人~大学時代に数多くの塾・予備校で受験勉強・指導をした経験から選ぶべき教育機関を提案。東洋経済オンライン連載「浪人したら人生『劇的に』変わった」では2023年にソーシャルインパクト賞を受賞


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