「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則」カーマイン・ガロ
2012/02/18公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
要約と感想レビュー
スティーブ・ジョブスの講演は、観客を興奮させます。マックのファンということもあるでしょうが、ジョブズの講演には驚きがあるのです。その講演は非常にシンプル。服装も黒のタートルネックにジーンズで、観客に話しかけるようにプレゼンするのです。ジョブズがマックブック・エアを、紙封筒から取り出す場面が印象的でしたね。
しかし、そのシンプルな講演の前に、何百時間もかけて準備とリハーサルをしているという。そしてジョブズの提示するスライドにはポイントが、せいぜい3つか4つしかないのです。シンプルに見えるプレゼンには、膨大な時間と努力が隠されているのです。
・5分間のデモを行うため、エバンジェリストとそのチームは準備に数百時間も費やしたという・・・ジョブズのリハーサルは丸二日。(p314)
常に最高を求める男、それがスティーブ・ジョブズだったのでしょう。スタンフォード大学の卒業式での講演が印象的でした。
著者は、良いプレゼンテーションを行うために、自分の姿を録画し、ほかの人と一緒に確認することを推奨しています。また、スライドはシンプルにして、文字がたくさん書かれたスライドは削除することで、スピーカーへの訴求力が高まるとしています。
生き方そのものが最高のプレゼンでした。さようなら、スティーブ。
この本で私が共感した名言
・「3点ルール」がとてもパワフルなコミュニケーション理論であることをジョブズはよく理解している(p103)
・スティーブ・ジョブズという人は自分にも他人にも容赦なく最高を求めます。(p315)
・僕は23歳で100万ドル以上、24歳で1000万ドル以上、25歳で1億ドル以上の資産を持つようになったけど、だからどうという話じゃないんだ。お金のためにやっていたわけじゃないんだから(スティーブ・ジョブズ)(p68)
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
目次
第1幕 ストーリーを作る
第2幕 体験を提供する
第3幕 仕上げと練習を行う
著者経歴
カーマイン・ガロ(Carmine Gallo)・・・プレゼンテーション、メディア対応、コミュニケーションのスキルを教えるコーチであり、世界の有名ブランドを陰から支えている。Businessweek.comでコラムを執筆しているほか、講演やセミナーの講師としても活躍しており、CNBC、NBC、MSNBC.com、BNET、RedBook、Forbes.com、New York Times、Wall Street Journal、Investor's BusinessDailyなどさまざまなメディアに登場する。世界で十指にはいるグローバルな広告代理店のバイスプレジデントを務めた経験も持つ。サンフランシスコ/ベイ・エリア在住。
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世紀の偉人でしたが惜しむべくは病魔には勝てませんでしたが、残された現代社会の中で人々が必要とするやすらぎやビジネスのデザイン的にも完成された集大成を残して消えてしむ劇的な偉人でした