「スティーブ・ジョブズ1」ウォルター・アイザックソン
2012/04/16公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(75点)
■非常に売れている本ということで、
読んでみました。
既読感があったのは、
すでに次のような本を
読んでいたからかもしれません。
「スティーブ・ジョブズ神の交渉術」竹内 一正
【私の評価】★★★☆☆(71点)
「アップルを創った怪物」スティーブ・ウォズニアック
【私の評価】★★★★☆(89点)
■この本で新たにわかったのは、
ジョブズが自分の作品を作り上げるために、
いかに人を罵倒し、
コントロールしようとしたか、ということ。
決して妥協せず、
自分のイメージ、つまり最高を目指す。
そこにはコストも、時間も、
お金も、人の感情も
配慮するべきものではないのです。
部下は自分の作品を作る
道具でしかなかったのでしょう。
・『スティーブ、それはコストがかかりすぎます』とか
『それは無理です』と言うと、
『この役立たずが』と言われてしまいます。
彼と話していると、なんだか、すごく頭が悪いような
気になってしまうのです(ケリー)(p348)
■よく
「なぜ日本ではジョブスが育たないのか」
という論点がありますが、
こんな人は日本にはいないでしょう。
オレはすごい。天才だ。
お前はアホだ。
手伝わせてやってもいいぜ。
こんな日本人はほとんどいませんよね。
・なんとも不思議な誘惑の仕方で、
『本当はお宅なんか必要ないんだけど』
『我々はこんなすごいことをしている』
と言われるわけですよ。・・・
『お宅は不要だけど、参加させてやらないこともないよ』
という営業モードだったわけです(ゲイツ)(p274)
■ジョブズは、
多くの作品を残して亡くなりました。
ジョブズの思いどおりの人生だったのでしょう。
合唱。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・私が出会ったころのスティーブは、
恥ずかしがり屋でおとなしく、
引っ込み思案な男でした。
売り込みの技術や、自分の殻を破り、積極的に行動して
状況をコントロールする方法などは、
ロバートが教えたのだと思います。(コトケ)(p78)
・『クソみたいなデザインだな』などと平気で言うのです・・・
部屋に入ってくるなり、
私がやっていることをさっと見て、
そんなのくだらないって言うんです。(p142)
・どうすれば相手がすくむのかがわかってしまうのです・・
かなわない相手だと思うと弱気になり、彼に認めてほしいと
願うようになります。そうなったとき、褒めて祭り上げれば、
あとはもう意のままというわけです(ジョアンナ・ホフマン)(p198)
・カリスマ的な物言い、不屈の意思、
目的のためならどのような事実でもねじ曲げる熱意が
複雑に絡み合ったもの・・
それが現実歪曲フィールドです(p194)
・スカリーは、ふたりが似ていると感じた。
「彼には、自分が若いころのイメージを重ねて見ていました。
私もせっかちで頑固、傲慢で性急でした。
アイデアが次から次へと湧いてきて、
ほかのことをみんな押し流してしまったのです。
期待に応えてくれない人には、
私も容赦しませんでした(p245)
・「アーティストは作品に署名を入れるんだ」
そう言うと、ジョブズは製図用紙とシャンピーのペンを
取り出し、全員に署名するよう求めた。
このサインは、すべてのマッキントッシュの
内側に掘り込まれている(p218)
【私の評価】★★★☆☆(75点)
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この人は天才だ、と確信。
ただし、自分の身の回り(会社の上司とか彼氏とか)には
いて欲しくない人間だなぁ、と(笑)
携帯をスマホに変えようと思っていた矢先に読んでしまい、
ドコモを解約しiPhoneに乗り換えました。
この天才がこれほどの情熱と時間と才能を使って作った製品を、使ってみたいと思ったからです。
「iPhoneが気に入らなかったら、
ディナーをごちそうするよ」
という名言があるそうですが、残念ながら
ジョブズにディナーをご馳走になることはで
きなさそうでした。
iPhone いいです!