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「スティーブ・ジョブズ神の交渉術―この「やり口」には逆らえない! 」竹内 一正

本のソムリエ 2007/07/30メルマガ登録
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スティーブ・ジョブズ神の交渉力―この「やり口」には逆らえない! (リュウ・ブックスアステ新書 48)


【私の評価】★★★☆☆(71点)


要約と感想レビュー

 スティーブ・ジョブズがこれほど自己中だったとは・・・。驚きました。職場では部下を罵倒する、人のプロジェクトを横取りし、その成果は自分のものとしています。


・『トイ・ストーリー』の製作では、ビクサーのジョン・ラセターがすばらしい才能を発揮した。・・・にもかかわらず、シュナイダーは「成功すれば、手柄はジョブズのものになる」・・・栄光のスポットに浴するのは 自分でなければいけない(p83)


 社長として気に入らない部下はクビにするし、マスコミも自分の気に入った人だけを相手にします。こいつは無能、クズだと思ったら、徹底的に罵倒し、排除するのです。


 そして、自分の気に入らない契約は、守らず破棄する。


 交渉ではハッタリばかりで、決して弱みは見せず、相手の弱点を徹底的に叩くのです。


・「私と取引したいのなら、私が好むような契約書を持って来い」こう言って、相手企業が用意した契約書を平気でゴミ箱に放り投げる。・・・それがスティーブ・ジョブズのスタイルだ。(p134)


 一方で自分が弱者の場合、交渉が必要であれば、すぐに決定権を持った人間にアタックします。どんなに断られても諦めません。


 これは「悪魔の交渉術」というべきでしょう。


・キーマンを決めたなら、それが会社のトップであろうと果敢にアタックをかける。・・・権限を持たず意思決定できない人間に限って、人を肩書きや経歴で値踏みしたがる。実はキーマンとなるほどの人であれば、人の可能性、ビジネスの潜在能力を見抜く力を秘めているものだ。(p213)


 こうしたジョブズの心の根底には、自分の人生、自分のための人生を送るのだという強烈な信念があるように感じました。


 他人の人生や、ルールはどうでもいいのです。自分が勝つために、自分の目標を達成するために、なんでやるのがジョブズなのです。


・強大な敵との交渉では、弱いところを徹底的に攻撃することが有効だ。勝利を手にすれば、フェアだったかどうかなど、歴史が上手に脚色してくれる。(p51)


 松下幸之助は、「冷徹に判断し、ちょっとだけ情を沿えよ」と言っています。ジョブズは冷徹に判断できる才能がありますので、もうちょっとだけ配慮すれば爆発的に会社を発展させることができるのではないでしょうか。


 自分のための人生というものを考え直すきっかけになる一冊ですので、★3つとしました。


この本で私が共感した名言

・ジョブズは、自分がリーダーであること以外の状況は我慢できなかった。・・・ああしろ、こうしろと、わめきちらしてまわりを仰天させた。・・・・ジョブズはこまかいことに口を出し、現場に恐怖と混乱をもたらすのだった。(p145)


・妥協を重ねるだけでは思うような成果が得られない。妥協は「ちょっといいもの」は生むが、「ものすごいもの」は生まないのだ。(p96)


・「できない言いわけ」を聞く耳はない。それがスティーブ・ジョブズだ。(p156)


・50歳になったジョブズは振り返って、「興味を持った一つ一つのことに熱中していけば、そのときは散らばっている点のような別々の存在が、将来にはつながり合ってすばらしい一つの大きなものとなる」と若き学生たちにアドバイスしている(p217)


▼引用は、この本からです。


【私の評価】★★★☆☆(71点)



著者紹介

 竹内一正(たけうち かずまさ)・・・1957年岡山県生まれ。徳島大学工学部大学院修了、米国ノースウェスタン大学客員研究員。松下電器産業(現パナソニック)に入社。その後、アップルコンピュータ社にてマーケティングに携わる。日本ゲートウェイ(株)を経てメディアリング(株)の代表取締役などを歴任。現在、ビジネスコンサルタント事務所「オフィス・ケイ」代表


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