【書評】「快読100万語!ペーパーバックへの道」酒井 邦秀
2007/07/31公開 更新
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【私の評価】★★★★☆(80点)
●楽しく英語の本をたくさん読んで英語を覚えよう! 
 という本です。
●方法としては、自分の英語のレベルに合わせて、
 簡単な英語の本を読み飛ばすというものです。
 わからない単語があっても、辞書は引きません。
 どんどん読んでいけば、わからない単語の意味が
 浮き出してくるのです。
 ・どんどん読み飛ばした・・・
  あなたはすばらしい可能性の持ち主です。
  なぜならすでにして、相当いい加減な人だからです。(p15)
●ポイントは、あくまで面白い本を読むことです。
 読んでいてつまらない本は、途中でも読むのを辞めて
 他の本を読むようにします。
 ・「わからない単語ない?」
  「あるけど、飛ばしてるから、だいじょうぶ。
   これとこれは読んだ。これはつまんないから
   途中でやめた」(p115)
●また、発音については、外人が話している英語を
 そのまま繰り返す、シャドーイングで
 音を覚えていきます。
 これで、カタカナ英語からの脱出を図ります。
 ・シャドーイング・・・要するにテープから聞こえてくる
  朗読を、そのまま影(shadow)のように
  声を出してついていくのです。(p100)
●とにかく、楽しく英語の本を読み飛ばします。
 辞書を引くのは、苦痛ですからやりません。
 もし、読むだけでも苦痛なら、
 原書と翻訳書を交互に読むという方法もあります。
 ・原書を読む、わからなくなったら翻訳書・・・という具合に
  原書と翻訳書を交互に読むやり方・・・快適な速さで、「半分
  原書で読めればいい」という気楽な取り組み方ができるのが
  シマウマ読みのいいところです。(p196)
●英語は中学校から勉強していますが、
 今思えば遠回りしたものだと思います。
 仕事でもたくさん読めば、自然と分かってきます。
 それを中学校から、
 楽しんでやれればよかったのです。
 英語学習の王道です。★4つとしました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
 ・英和辞書は英語嫌いを作る(p36)
 ・度を過ぎた遅さでは、どんなにおもしろい本でもつまらなく
  なってしまいます。・・・
  つまらなくなるだけではありません。
  ゆっくり読むからわからなくなるのです。(p55)
 ・ぼくの授業では、理解度を確かめるテストは一切しません。
  ただ、読書や授業を楽しんでいるかどうか、一人一人の興味や
  関心はどこにあるかうまく飛ばし読みできているか、といった
  ことを知る・・・(p171)
 ・読むことを苦行にしてはいけない(p172)
▼引用は、この本からです。
筑摩書房
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【私の評価】★★★★☆(80点)
■著者経歴・・・酒井 邦秀(さかい くにひで)
 1945年生まれ。電気通信大学助教授。
 日本の英語教育に疑問を投げかけ、
 自ら中学生から社会人まで英書の多読指導を行っている。
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