【私の評価】★★★★★(92点)
●心理学の本といえば、内藤 誼人さんですが、
私の読んだ内藤さんの本のなかで
一番良い仕上がりでした。
書き方に内藤さんの本性が出ていて、
自分のために自分の人生を生きろ!
という内藤さんの主張を
自分の本で証明しているようでした。
読みたくなけりゃ、
読まなくてもいいよ・・・みたいな。
・「こいつとはウマがあわないな」と思う人、
集団、団体には、
ムリになじもうとしないことである。(p25)
●内容としては、悪の心理学的なもので、
良いものも、やり方を間違えると失敗するという現実をわきまえて、
うまく世の中を渡るためのコツを集めています。
・今の世の中を冷静に見ると、
「正直者はバカを見る」としか
私には見えない。ビジネスの世界は、
相手のエラーにとことん最後までつけ込んだほうが勝ち、
というゲームである。(p33)
●たとえば、文句を言うなら
FAXやサイトの掲示板を利用します。
多くの人の目に触れるので、
相手は不誠実な対応ができなくなってしまいます。
・だれかに文句を言うときには、FAXを利用しよう。・・・
たくさんの人の目に触れるチャンスが増えるのである。・・・
ネットで文句を言うのも、ひとつのやり方だ。(p151)
●また、あなたが上司なら、答えを知っていても、
まず部下に質問します。
知らないふりをすることで、
相手の知恵を聞くことができるし、
相手も気分をよくして仕事をしてくれるでしょう。
・韓非子は、君主の知恵として、
「わざと知らないふりをして
質問すること」を勧めている。(p38)
●この本の底流には、「自分を否定的に見る必要はないよ、
自分を肯定して生きよう!」
という著者の思いがあるように感じました。
他人の顔色を伺うのではなく、
自分の気持ちに正直に生きても
まったく問題ないことが、
心理学でも証明されているのです。
・自力で道を切り開いていかないと、
人生というのは思うようにならない。
他人の顔色をうかがって、
ビクビクすることをやめられない。・・・
自分の考えを信じるんだ、他人の言うことなんか
全然気にしないもんね(p198)
●心理学というよりは、生きかたのコツを集めた本です。
最後まで興味深く読みましたので、★5つとしました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・イギリスのチェスターフィールド卿の言葉に、
「だれよりも賢くあれ、だが、それを決して悟られるな」
というのがある。(p36)
・つまらないときや、うんざりしたときには、
まず自分自身を騙すのだ。
「けっこう、面白いじゃないか」
と自分に語りかけるのだ。(p65)
・だれにも負けないものをひとつ持って、
あとは全部譲れ(p84)
・どうせサービスするのなら、
三倍くらいやらないとダメだ。(p88)
・無茶苦茶なことを言われたら、
「俺の立場で考えてよ」と
すぐに切り返すとよい。(p208)
▼引用は、この本からです。
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【私の評価】★★★★★(92点)
■著者紹介・・・内藤 誼人(ないとう よしひと)
慶応義塾大学博士課程修了。
有限会社アンギルド代表。
心理コンサルティングと心理学関係の執筆を手がける。
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