「始めよう!「定年塾」: 老後を充実して生きるためにやっておくこと」河上 多恵子
2012/04/17公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(85点)
要約と感想レビュー
退職の準備
40代、50代となると、「退職」という二文字がより現実の問題となってきます。「退職」とは、年齢による強制的なクビのようなもの。その日からあなたの仕事はなくなるのです。収入は年金だけ。やる仕事もない。その準備はできていますか?と問いかけてくる一冊です。
定年後、何をするのか事前に準備しておく必要があるのでしょう。仮に、独立起業するとしても統計的には、3年後には約5割しか存続していないのです。家でも妻との関係も大切です。家事をすべて妻が引き受けるような形では、老後が続かないでしょう。家事の分担も話し合う必要があるのです。
・休日が嬉しいのは、その他の日々に決まった拘束時間があるからです。毎日毎日好きにしていいよということになり、それが3か月も半年も続けば、嬉しいばかりではないことに気がつくでしょう。(p52)
事前の老後の準備
この本の良いところは、河上さんのお友達の事例がたくさん紹介されているところです。退職してから「自分の好きなことをやりなさい」と言われても、なかなか思い浮かばないものです。お友達はボランティアをしたり、畑を耕したり、起業したりしています。でも、思いつきでは、長続きしない可能性が高い。だから事前の準備が必要なのでしょう。著者の提案は、自分の葬儀を、イメージしてみることです。
40才以上の方に、この本をお奨めします。今から準備すべきことがあるはずです。50代ならぎりぎりですが、遅すぎるということはありません。今、何をするか。何を準備すべきか。そうしたことを考えるきっかけになる本だと思います。河上さん、良い本を ありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・親は老いてゆきます。間近に接していないと、親の様子がわからない、変化を察知できない、かなり病状が進行して初めて気付くものです(p127)
・ベランダ菜園から家庭菜園、市民農園、はては農地を借りての本格的耕作まで、自分で野菜を作る人が増えています(p134)
・ウォーキング・リーダー養成講座・・ウォーキングの習慣化を促すために活動できる人(p72)
学研教育出版
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【私の評価】★★★★☆(85点)
目次
序章 あなたは今の生き方でいいですか?
第1章 あなたはご近所で会う人に挨拶をしていますか?―つながり力
第2章 あなたはわが家の資産と負債を把握していますか?―経済力
第3章 あなたは自分で太り過ぎだと思いますか?―健康力
第4章 あなたは自分の葬儀について考えたことがありますか?―始末力
第5章 あなたのご家庭は大丈夫ですか?―夫婦・家庭力
終章 定年の鉄則7か条
著者経歴
河上多恵子(かわかみ たえこ)・・・1948(昭和23)年山口県生まれ。京都大学薬学部卒。サンケイリビング新聞社編集長、リビング生活研究所所長を経て、現在(有)暮らしインスティチュート代表取締役。食生活ジャーナリストの会会員。熟年が心豊かな暮らしを送るために必要な商品やサービスに関して研究・発信。同時に、ライフスタイルの構築や起業に関するセミナー講師、執筆、アドバイスなどの活動を行っている
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