「願いがかなうNLP」山崎 啓支
2010/01/18公開 更新

Tweet

【私の評価】★★★★☆(89点)
要約と感想レビュー
自分を変える手法として「未来の自分に会いに行くワーク」を説明してくれる一冊です。それに加えて、落ちこぼれ営業マンだった著者が、トップセールスマンに変わった経験談が読者を引き寄せるのかもしれません。
この本の手法は、私もコーチングで受けたことがありますが、目標を達成した未来の自分をイメージするもの。ポイントは、立った状態で、三歩歩いた先で目標達成した自分をイメージしてみることです。立った場所を現在として、三歩先を目標達成した未来として、実際に経験してみるわけです。
・作家になりたいと強く願っている人が作家になれるのではありません。作家になったらどんな作品を書くかを考えている人が、作家になれるのです(p95)
この本では、目標を達成した三歩先に進むまえの、一歩目、二歩目でもイメージを膨らませます。そして、イメージされたキーワードを使って、「自分の物語」を作り、それを100日間読むという繰り返しを加えて、潜在意識まで浸透させるのです。
そういえばオリンピック卓球でも、選手に中国と対戦している自分をストーリーにしてノートに書き、試合中にそのストーリーを見直すということをやっていました。自分でイメージを作り、どう対応し、どうするのかイメージ訓練をしていたのです。自分の物語を作り、読むことで、自分に暗示をかけているのでしょう。
・強固な思い込みを変えるのは容易ではありません。でも道はあります。それが繰り返しです。・・・「私の物語」を書き、読み続ける(p185)
この本で一番考えたのは、「自分の物語」を100日間読んだら、この物語を忘れることで無意識化するという手法です。
私も「地上最強の商人」を8年間読んできましたが、もうそろそろ無意識化してもよい時期なのかもしれません。「手に入れて当然」と考えている人は、それを当り前のこととして、あまり意識していないはずだからです。
・手に入れている人に共通している特徴は、「手に入れて当然」という感覚、あるいはすでに手に入れている感覚を持っていること(p44)
「未来の自分に会いに行く」ワークと、「自分の物語」を読み続けるワーク。これをやると目標が達成されてしまうという怖さがありますが、やってみたいと思います。
本の評価としては★4つとしました。山崎さん、よい本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・目標を通過点に変えて心理的なハードルを下げることは驚くほど効果的です。・・・生徒たちには自分が入りたいと思っている大学よりもワンランク上のレベルの大学を目指させました(p132)
・「実際の体験を語る」・・・人の心を打ち、強い意欲を引き出すためには、実感がこもった説得力のある話が必要です(p3)
・人が究極に「安全・安心」を感じられるのは、自分をありのまま認めてもらうことなのです。・・・人は人生のある時期にスポンサーに出会うと、劇的に変わる場合がある(p231)
【私の評価】★★★★☆(89点)
著者経歴
山崎 啓支(やまざき ひろし)・・・1970年生まれ。経営コンサルタント会社を経て、2002年に能力開発トレーナーとして独立。
読んでいただきありがとうございました!
いつも応援ありがとうございます。
人気ブログランキング
に投票する
メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」 44,000名が読んでいる定番書評メルマガです。購読して読書好きになった人が続出中。 >>バックナンバー |
配信には『まぐまぐ』を使用しております。 |
お気に入りに追加|本のソムリエ公式サイト|一日一冊:今日の名言
コメントする