「実務入門 NLPの基本がわかる本」山崎 啓支
2015/05/04公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(92点)
要約と感想レビュー
無意識のうちにプログラムされる
最近、NLPを集中的に勉強しています。NLPとは、Neuro Linguistic Programming(神経言語プログラミング)の略で、人を自分の望む方向にプログラムするといういことです。
人は、無意識のうちにプログラムされています。昔、犬にかまれた人は、犬が怖くなる。英語の先生にイジメられた人は、英語が嫌いになる。これは経験とか思い込みとかトラウマとか言われるものであり、自分を守ろうとする仕組みなのです。
・本能(無意識)は 自分を守ろうとしているのです(p41)
まずは相手に合わせる
こうした人の特性を理解することで、良い人間関係を作ることができるという。例えば、うまくいっている人は相手が否定的でも、まずは相手に合わせます。相手との信頼関係ができてから、本当に思っていることを話すのです。自分を守ろうとする相手の本能を否定してはいけないのです。
また、相手に決定権を与えると、相手は安心・安全(本能)が満たされ、相手をリードすることができます。例えば、「目標は売上を二倍にするとしているが、これについてはどう思っている?」と相手に決定権を与えるように話しかけるのです。うまくいっている人は、無意識にNLPを使っているのでしょう。
・プログラムは、1「インパクト(強い体験)」と、2「回数(繰り返し)」の2つの方法でできます(p42)
部下の自発性を育てる
これまで読んだNLP本で、この本が最も教科書として完成度が高いと思いました。また、「なんで失敗したんだ?」ではなく、「どうすればうまくいったと思う?」と質問することでうまくやるために必要なことに焦点があたるなど、相手の意識の方向をコントロールする事例が多いのが好印象でした。
自分のセルフイメージを「部下の自発性を育てる存在」であると考えたり、「寝る前に知りたいことをメモ用紙に書いて、枕もとに置いて寝る」など・在意識活用法も参考にしたいと思いました。山崎さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・人の気持ちを変化させる・・・たとえば、7歳のころの楽しい思い出やワクワクしたことにアクセスしてもらう(p77)
・肯定的な質問のリストとメリット・・毎朝の質問リスト
1 私の人生は今、何が幸せだろう?・・
3 今感謝したいことは何だろう?
4 今もっとも楽しんでいることは何だろう?(p91)
日本能率協会マネジメントセンター
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【私の評価】★★★★★(92点)
目次
プロローグ 人間力を最大化する脳の基本プログラム
第1章 能力を倍増させる言葉の使い方、質問のノウハウ
第2章 相手の意識のレベルに応じたコミュニケーションの仕方
第3章 コミュニケーションでリーダーシップを発揮する絶対条件
第4章 パワーコミュニケーションの実践
著者経歴
山崎 啓支(やさまき ひろし)・・・NLPラーニング代表、米国NLP協会認定トレーナー。経営コンサルタント会社を経て、2002年に能力開発トレーナーとして独立。その間、15年以上にわたって心理学、脳機能研究等の科学的分野をはじめ、ヨーガ、密教といった伝統的な能力開発体系にいたるまで独自に研究。また、3,000人以上の経営者やビジネスパーソンのカウンセリングを担当し、独自のシンプルかつ実践的な能力開発法を開発した。現在は、NLP(神経言語プログラミング)の資格認定コースとNLPを応用したコミュニケーション、自己実現、目標管理、リーダーシップなどのテーマのセミナーを全国主要都市で開催している
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