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「実践! ストレスマネジメントの心理学」高山恵子・平田信也

2015/05/05公開 更新
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実践! ストレスマネジメントの心理学


【私の評価】★★★★☆(84点)


要約と感想レビュー

客観的にストレスの原因を考える

人間とは不思議なもので、「先生に怒られた」「上司に叱られた」と簡単に落ち込んでしまう人がいます。その一方で、「あんな言い方はないだろう。」「自分では、できないくせに!」と怒りと反発心でいっぱいの人もいます。


また、私たちは失敗したときに「自分はダメだ」と思ってしまいがちですが、これは思い込みであるという。失敗した行動や言動が悪かっただけで、それを改善するチャンスであるともいえるのです。このように、客観的にストレスの原因を考えることをこの本は提唱しているのです。


・ストレスと一体化している自分に気づく・・第三者の視点で見る・・・その行為をしている自分を客観的に観察する習慣をつけることです(p42)


ストレスを良い意味に変換する

こうしたストレスに対して、落ち込んでしまっては自分のためになりません。上司に文句を言っても将来のためになりません。そこで、この本でのストレス対処法は、次の2つです。


一つは、自分がストレスを感じていることを知ること。そして、そのストレスを良い意味に変換することです。変換(リフレーミング)では、「なんでできないの?」を「どうすればできるのか?」に変換したり、「自分を否定」という解釈を「自分を心配してくれている」と見方を変えることによって、マイナスのシナリオをプラスに変換するのです。


・「なんでできなかったの?」を「どうやったらできるかな?」に変える(p182)


ストレスを良い意味に変換する

ストレスへの対処法の基本が学べる本だと思いました。ストレスはスパイスと同じで、適量だとお料理の味がぐんとよくなりますが、大量に入れてしまうと、料理を台無しにしてしまうのです。


ストレスのある最悪の体験は、自分が否が応でも変わらなければならない状況です。自分を責めたり、自分はダメだと考えず、どうやったらこの状況を解決できるだろうかと、今までの自分とは違ったことをやる最高にきっかけになるのです。


八方ふさがりだと思っても、きっと第三の道があるのだと思います。高山さん、平田さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・ほんとうに私が否定されたのだろうか?それとも私の行動や言動だけが否定されたのだろうか?(p151)


・「考えても考えなくも変わらないことは考えない」(p98)


・自分が思っていることを文章にすると、落ち着いてきます。・・・怒りは第2感情とよばれ、必ずその下に「ほんとうの感情」が隠れています(p108)


実践! ストレスマネジメントの心理学
実践! ストレスマネジメントの心理学
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高山恵子・平田信也
サンクチュアリ出版
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【私の評価】★★★★☆(84点)


目次

第1章 ストレスをマネジメントする前に知っておきたいこと
第2章 自分で作り出すストレスに気づこう
第3章 身近な事例から知るストレス対処法
第4章 ストレスをきっかけに自分を向上させよう



著者経歴

高山恵子(たかやま けいこ)・・・臨床心理士、薬剤師。玉川大学教育学部大学院、昭和大学薬学部非常勤講師。昭和大学薬学部卒業後、10年間学習塾を経営。その後、アメリカトリニティー大学大学院修士課程修了(教育学専攻)、同大学カウンセリング修士修了。帰国後、NPO法人えじそんくらぶ設立。家族支援、キャリア・就労支援、メンタルヘルスで臨床に携わる。専門は、ADHDなど発達障害とストレスマネジメント。これまでの経験を生かし、ハーティック研究所を設立。大学関係者、支援者、企業などを対象としたセミナー講師としても活躍中。米国NLP協会認定マスタープラクティショナー。


平田信也 (ひらた しんや)・・・1981年生まれ。関西学院大学大学院社会学研究科修了。上場企業を経て独立。Heartic株式会社代表取締役。米国NLP協会認定マスタープラクティショナー。現在、ハーティック研究所にて講師として活躍中。


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