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「まわりを味方につける 頭のいい報・連・相テクニック」箱田 忠昭

2009/12/28公開 更新
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まわりを味方につける 頭のいい報・連・相テクニック


【私の評価】★★★★☆(83点)


要約と感想レビュー

 外資系企業で出世してきた箱田さんが教える報・連・相テクニックです。外資系なのでテクニック系かと思いきや、実に人間の心に配慮した心理学的な面を重視するものでした。


 仮に報・連・相するにしても、事前に自分なりの意見を準備しておいてから相談します。頭の中にQAがある程度できていないと、相手に不信感を持たれたり、不勉強という印象を与える可能性があるからです。


・絶対に議論をするな(p62)


 まず、上司や他人を立てる。自分だけで仕事をしたことにせず、途中途中で上司に相談することにより、「今回の仕事は、上司のアドバイスでうまくいきました」くらいのことは言いたいものです。


 あとはマメさでしょう。こまめに連絡していれば、上司も安心しますし、一体感を持って仕事をすることができるのです。これはゴマすりということではなく、きめ細かい対応ということなのです。


・マメに報告・連絡をしていれば、仕事の成果がさほどではなくても、「少なくとも仕事はちゃんとしているようだな」と、上司を安心させることができます(p109)


 外資系は「仕事の成果」も求められますが、上司が絶対的な権限を持っていますので、逆に人間関係が重要なんだ・・・とわかりました。相談しながらうまく上司を持ち上げて自分の仕事をするためのアドバイスは、社会人には必須だと思います。


 本の評価としては★4つとしました。良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・ジジ殺しの技・・・「あのう、ひとつだけお聞きしたいことがあるのですが、よろしいですか」を多用してください。(p30)


・報告の話法PREP
 1Point(ポイント)
 2Reason(理由)
 3Example(具体例)
 4Point(ポイント)(p70)


・「お礼」はその日のうちに・・・あるセミナーが終わって会社に戻ると、すぐに担当者からお礼のメールが入っていることがありました(p105)


・「ペーシング・プラスワンの法則」・・・プラスワンとは、たとえば「おはよう」と上司に声をかけられたら、「おはようございます、森田部長」と名前を呼びかけたり、「いいお天気ですね」と話題をふったりすることです(p178)


▼引用は、この本からです。
まわりを味方につける 頭のいい報・連・相テクニック
箱田 忠昭
日本実業出版社
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【私の評価】★★★★☆(83点)


目次

第1章 成功する人の「人に好かれる報・連・相の技術」
第2章 絶妙な「報告のスキル」を身につけよう
第3章 確実な「連絡のスキル」は仕事を変える
第4章 「相談」はできる人の最重要テクニック
第5章 「報・連・相」に使えるNLP理論
第6章 尊敬され、できるリーダーになるために



著者経歴

 箱田 忠昭(はこだ ただあき)・・・インサイトラーニング代表。日本コカコーラ広告部マネジャー、エスティ・ローダーのマーケティング部長、パルファン・イヴ・サンローラン日本支社長を歴任。デール・カーネギー・コースの公認インストラクター。


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