「私は日本のここが好き!」加藤 恭子
2009/06/19公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(88点)
■54名の外国人から
日本の良いところを聞いた一冊です。
私もカザフスタンに駐在していましたので
どうしても自分の国と比べてしまう。
だからこそ、わかることがあると思うのです。
■客観的に見て、現在のように世界第二位の
経済大国となった日本には、
その原因があるはずです。
そして、多くの国の人は、
そうした日本をすごいと思っているし、
日本人もそれを誇りに思ってよいのでしょう。
・日本人の正直さ、契約を守ること、時間に正確であること、
それから丁寧で清潔な暮らし方や伝統を守るところ、
勤勉さなどはとても優れた資質だと思います
(モハマド・サリーム・メマン)(p20)
■日本では当たり前のことが、
外国では当たり前ではないことがあります。
口ではうまいことを言っても、実際には騙す、嘘をつく、
そんなことは日常茶飯事という国もあるのです。
ですから、批判されても、それほど自分を卑下する
必要もないし、批判する人こそレベルの低い人と
考えるくらいで良いのではないでしょうか。
・中国にいた頃、「資本主義国の人間関係は、金と金の関係」
と教えられましたが、日本に来てそれだけではないことが
わかりました。(よう南)(p29)
■元気のない日本ですが、
客観的に自分を見つめなおし、
また新たな心でいきたいものです。
本の評価としては★4つとしました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・日本は、お坊さんが生活の中に入り込むことによって、
仏というか南無阿弥陀仏みたいなものが一人ひとりの人間の中に
いるんじゃないか。日本の素晴らしいところはそこだと思う。
(毛丹青)(p14)
・日本は本当に差別のない国だと感じます。・・・
これは、意識の底に必ず人種差別の心を持っている
欧米人とは異なるものです。(ビージャン・カーベ)(p50)
・文化大革命は外国の本はすべて禁書としてしまったのです。
ところが日本ではどんな本も自由に読めるんですね。・・・
勉強したい者の最高の環境だと思いました。(王敏)(p35)
▼引用は、この本からです。
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情けある社会の美しさ
素晴らしい国に生まれた幸せを感じます
誠実な日本人
客観的な意見が面白おかしく、また嬉しく感じました。
【私の評価】★★★★☆(88点)
■編者紹介・・・加藤 恭子(かとう きょうこ)
1929年生まれ。
米国留学、フランス留学。
65年早稲田大学大学院博士課程修了。
72年までマサチューセッツ大学で研究。
73年上智大学講師、95年同大学コミュニティカレッジ講師。
現在、地域社会研究所理事、加藤恭子ノンフィクション・グループ代表。
フランス中世文学専攻。
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■関連書評■
a. 「梅干と日本刀」樋口 清之
【私の評価】★★★★★
b. 「千年、働いてきました」野村 進
【私の評価】★★★★☆
c. 「台湾人と日本精神」蔡 焜燦、小学館
【私の評価】★★★★★
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