【書評】「夢をかなえる洗脳力」苫米地 英人
2007/04/24公開 更新

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【私の評価】★★★☆☆(76点)
要約と感想レビュー
巷にあふれる成功法則を、心理学の視点から解説してくれる一冊です。人間の活動は(心)に支配されていますので、いかに(心)をコントロールするかが、その人の人生を作っていくことになります。
なぜ多くの成功本で、ストレッチして大きい目標を設定しようとしているのかといえば、その人の常識の中でしか目標設定できないからです。本当は総理大臣になれるとしても、経験がなければそこまでイメージできないから、適切な目標設定ができないのです。
そうであれば、無理な目標であっても大きな目標を設定することで、小さすぎる目標設定という間違いをしないようにしたほうがよいことが多いのです。もちろん、大きい目標ゆえに到達できずに悔しい思いをする確率は上がりますが、そこまで到達できれば十分という見方もできるのです。
・『どんな夢をもっているか』ということ自体がすでに現在の自我をつくりあげている(p132)
この本の中心となるのは「夢」の持ち方です。どのような夢を持てばよいのか?本当の夢とは何か?夢をどうやって実現するのか?そのヒントが満載されています。
例えば、現在の状況を不幸だと考えているあいだは、決して幸福にはなれないという。逆に今のままで十分幸せであると思えると、幸福が引き寄せられるのです。
つまり、だめだ、だめだと思っていればその通りになり、幸せだ、幸せだと思っていれば幸せになるということです。なかなか良い内容なのですが、分かりにくいのと、著者の自慢が気になりましたので、★3つとします。
この本で私が共感した名言
・集団のなかに自分の幸福だけを考える人間がいたら、他人の幸福を考える人間はその人に食い物にされてしまいます。これが弱肉強食の資本主義の恐ろしいところです。(p35)
・大きな地球をイメージします。そこに自分の体が巻きついていくというか、自分が地球を抱え込む状態をイメージしていきます(p243)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★☆☆(76点)
目次
第1章 洗脳力とは何か
第2章 「成功へのブレーキ」の外し方
第3章 無意識をゴールへと突っ走らせる自己洗脳法
第4章 「本当の夢」と出会える超洗脳テクニック
第5章 IQを高めれば、さらに夢へと近づける
第6章 あなたの夢に向かって他人を動かす方法
終章 大きな夢がかなうとき―幸せになるとはどういうことか
著者経歴
苫米地 英人(とまべち ひでと)・・・1959年生まれ。三菱地所を経て、イェール大学大学院に留学。人工知能の父といわれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人口知能研究所を経て、カーネギーメロン大学大学院で音声通訳システムを開発。徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長などを歴任。ドクター苫米地ワークス代表。コグニティブリサーチラボCEO。
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