「数学を使わない数学の講義」小室 直樹

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数学を使わない数学の講義

【私の評価】★★☆☆☆(p68)


●数学の講義と言いながら、実のところ、
 欧米の合理主義と日本の精神主義の解説に行き着くところが、
 米国で学んだ小室さんならではの一冊でしょう。


 たしかに、欧米の合理主義から見れば、
 日本の精神主義は
 異常と見えることもわかります。


 超法規的処置などとても合理主義とは相容れないことが
 よくある日本の大岡裁きには、
 外から見ると不思議な国なのかもしれません。


・(中国人から)日本人がひじょうに嫌われるのは、
 日本人が規範を持たない民族で、彼らにしてみれば、
 「何をやるかわからない」という
 薄気味悪さがあるためなのである。(p110)


●とはいえ、合理の先にこそ真理があるというのも
 一つの考え方です。


 すべてが理論で白と黒に分けるのが合理主義と考えれば、
 そこには善(味方)と悪(敵)しかないわけで、
 「和をもって尊しとなす」
 という世界からは遠くなっていくのです。


・論理の世界というのは行き着くところまで行き着けば
 殺し合いにならざるを得ないのであるから、
 その意味だけでいえば、論理のない国である日本は、
 平和で幸せな、まことにめでたい国で
 あると言えなくもない。(p184)


●論理という視点から、欧米、中国、
 日本の合理主義的感覚を学べる一冊です。


 小室さんは勉強しているな~と思いながら、
 ★2つとしました。


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・アメリカでは公認会計士は厳しければ厳しいほど評判がよく、
 逆に日本の公認会計士は、甘ければ甘いほど
 評判がいいのは、いったいなぜか・・・?・・・
 アメリカでは、株主が公認会計士を雇うのに対して、
 日本では経営者が公認会計士を雇うからである(p133)


・欧米諸国の政治家の場合には、
 演説の際にジョークを特に重視する。
 うまいジョークをスパッと言えれば、
 それだけで人気が出てくる。
 だから、政治家は、皆、
 ジョークを作る専門職の連中から、
 ジョークのコツを習っている。(p236)


▼引用は、この本からです。

数学を使わない数学の講義
小室 直樹
ワック出版
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【私の評価】★★☆☆☆(p68)



■著者紹介・・・小室 直樹(こむろ なおき)

 1932年生まれ。大学卒業後、フルブライト留学生となり渡米。
 経済学、心理学、社会学、統計学を学ぶ。法学博士。


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