「日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのか」小室 直樹

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日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのか

【私の評価】★★★★★(93点)


■キリスト教の国、イスラム教の国で
 仕事をしたことがありますが、
 あまり宗教の話はしませんでした。


 しかし、実際には宗教というものが
 各国の人々の思考・行動に大きな影響を
 与えているのも事実だと思います。


 ということで、この本で
 宗教の基本を学びましょう。


・根本的な感じ方からいうと、日本にはまず人間が
 先にありき・・・ところが、キリスト教、ユダヤ教、
 イスラム教などの啓典宗教においては、まず初めに
 神が厳然として、ある・
・人間は神の被造物であり、
 生かそうとも殺そうとも神の意思のまま(p106)


■まず、ほとんどの宗教というものは、
 まず全能の神が存在するということ。


 そしてその命令に、
 人間は従わなくてはならない、
 という考え方で作られています。


 つまり、神が殺せといえば殺す。
 神が隣人を愛せよといえば愛する、
 ということです。


・「未開の地」に上陸したヨーロッパ人は、
 冒険家も宣教師も、罪もない現地人をバリバリ殺した・・・
 その答えは『旧約聖書』の「ヨシュア記」を読むとわかる・・
 神はどう答えたか。「異民族は皆殺しにせよ」と・・(p22)


■そして、キリスト教。
 基本的には「イエスを信じる」だけで
 救われる
というもの。


 寄付や儀式など外面的行動で救われる、
 などという考え方は、
 後の人が作り上げたもののようです。


 宗教も時代とともに、
 いろいろな流派ができ、
 中身も変わってしまうということでしょう。


・「信仰のみ」(心でキリストを信じさえすればよい)
 であるべきキリスト教が、外面的行動である
 善行や修行を重んずるようになっていた。
 もっと悪いことに、(中世の)カトリック教会は、
 外面的行動に他ならない秘蹟という儀礼によって、
 信徒に神の恩恵を与え、
 救済を保証することにもしていた(p127)


■そして、イスラム教、仏教、儒教といくのですが、 
 説明の時間が過ぎてしまいました。


 あとは、この本を読んで学んでいただきたい
 と思います。


 自分の無見識を再確認したということで、
 ★5つとしました。

 小室さん、
 よい本をありがとうございました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・キリスト教、仏教、イスラム教、ユダヤ教、儒教、
 このなかでいわゆる天国と地獄がある宗教をすべて挙げよ。
 答えは出ましたか?
 正解は、天国と地獄があるのはイスラム教だけである(p60)


・「なにごとであれ祈り求めることは、すでにかなえられたと
  信ぜよ
。そうすれば、そのとおりになるであろう」
 (『新約聖書』「マルコの福音書」第11章24)
 これはイエスが発見した真理である(p74)


・ヤハウェは罪を赦さない。命令にそむけば
 鏖(みなごろし)である・・・
 ところが、日本人には心から悔い改めた者は
 赦すべきだという思い込みがある・・
 世界的にも歴史的にも常識外れな考え方(p297)


・仏教の場合すべては空である
 実体を考えてはいけない。
 したがって、魂もなければ、地獄も極楽もない(p199)


・では儒教の目的は何か。
 答えは単純明快で、高級官僚を作るための
 教養を与える宗教である(p331)


・官僚制度・・弊害を制御するため・・
 アメリカでは・・大統領、政権党が変わったときに、 
 原則として高級官僚を全部入れ替える・・・
 ソ連のスターリンシステム・・・これは
 高級官僚を大量に粛清する(p345)


・明治政府は富国強兵を目指す国家政策上・・
 天皇を神とした、新しい宗教を
 作り上げなければならないので、
 既存の都合の悪いものは全部つぶして
 新設の天皇教に改めさせた、
 とこういう構図なのである。(p380)


日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのか
小室 直樹
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【私の評価】★★★★★(93点)



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