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「世界の日本人 ジョーク集」早坂 隆

2006/11/05公開 更新
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世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)


【私の評価】★★★☆☆(75点)


要約と感想レビュー

 私もカザフスタンに1年半ほど滞在していましたが、現地の人からは日本人に対して一種の尊敬に似た感情があるように感じました。そして、外国人はジョークが好きですから、そうしたホンネがジョークからわかることがあるのです。


 本書では、ジョークを紹介しながら、世界の人々が日本と日本人をどのように見ているのか、紹介した一冊です。

 
・ルーマニア人は自分たちの国に対して『貧しい国』『東欧の小国』っていう自虐的なイメージを持っている。『あの豊かで優秀な日本人が、こんなルーマニアなんかに来るはずがない。中国人に違いない』って思うんだよ(p23)


 著者は東欧、中東からヨーロッパの滞在が長く、日本から遠い国々では、日本はお金持ち、勤勉、無口、高品質、先進的な技術という印象があるようです。外国の人はジョークが好きですから、ひとつでも覚えておいて、飲み会でのネタに使ってみてはどうでしょうか。


 興味深い本でしたので、★3つとしました。早坂さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・新製品が世に流通するまでには、全部で四つの段階がある。まず、アメリカの企業が新製品の開発をする。次にロシア人が、「自分たちは同じものを、もうすでに30年前に考え出していた」と主張する。そして、日本人がアメリカ製以上のクオリティのものを造り、輸出し始める。最後に、中国人が日本製のものに似せた偽物を造る(p46)


・国際会議において有能な議長とはどういう者か。それはインド人を黙らせ、日本人を喋らせる者である。(p118)


・世界最強の軍隊とは?アメリカの将軍 ドイツ人の参謀 日本人の兵。では世界最弱の軍隊とは?中国人の将軍 日本人の参謀 イタリア人の兵(p178)


▼引用は、この本からです。
世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ)


【私の評価】★★★☆☆(75点)



目次

第1章 ハイテク国家像―クルマからアイボまで
第2章 お金持ちの国―バブルそして崩壊へ
第3章 勤勉な人々―会社人間・カロウシ
第4章 日本人的アイデンティティ―集団行動・笑わないなど
第5章 神秘の国ニッポン―風習・宗教・衣食住など
第6章 歴史・政治・外交―アメリカ&中国との関係
第7章 世界で活躍する日本人アスリートたち―スモウからイチローまで
第8章 新たなるニッポン像―世界を席巻する日本のマンガ&アニメ


著者経歴

 早坂 隆(はやさか たかし)・・・1973年、愛知県出身。旅行雑誌の編集を経て、フリーのライターとなる。現地に密着したルポから旅行エッセイ、スポーツエッセイなどを手掛ける。2001年から2003年ルーマニアに居住。


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